フィリピン旅行の持ち物完全ガイド|7000の島々を快適に楽しむための準備リスト

フィリピン旅行の持ち物
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東南アジアに位置するフィリピンは、7000以上の島々からなる美しい群島国家です。

セブ島やボラカイ島の白い砂浜、パラワン島の手つかずの自然、マニラの活気ある都市生活、そして世界屈指のダイビングスポットなど、多彩な魅力が旅行者を魅了しています。

日本から約4〜5時間のフライトでアクセスでき、親日的な人々、リーズナブルな物価、そして英語が広く通じることから、日本人にとって訪れやすい旅行先です。

しかし、快適なフィリピン旅行を実現するためには、熱帯気候への対応、島嶼国家特有の準備、治安への配慮など、適切な準備が欠かせません。

本記事では、フィリピン旅行に必要な持ち物を、必需品から便利グッズ、マリンアクティビティ用品まで、詳しく解説していきます。

初めてのフィリピン旅行でも、リピーターの方でも、この記事を参考にして完璧な準備を整え、熱帯の楽園フィリピンでの素晴らしい時間を過ごしてください。

目次

フィリピン入国に必要な書類

フィリピンは独立国家であり、入国には適切な書類と手続きが必要です。

日本国籍の場合、観光目的での短期滞在にはビザが不要ですが、いくつかの重要な条件と書類を準備する必要があります。

スムーズな入国審査を実現するために、必要な書類をしっかりと確認しましょう。

パスポートと有効期限

フィリピン旅行において最も重要なのが、有効なパスポートです。

日本国籍の場合、フィリピンへの観光目的での滞在は30日以内であればビザ免除で入国できます。

パスポートの有効期限は、フィリピン滞在期間プラス6ヶ月以上残っていることが必須条件です。

この6ヶ月プラス滞在日数という期間は厳格に適用されるため、有効期限が切れる直前のパスポートでは入国を拒否される可能性があります。

また、パスポートの査証欄に十分な余白があることも確認しておく必要があります。

入国スタンプを押すスペースが必要なため、最低でも見開き2ページ以上の余白があることが推奨されます。

パスポートのコピーを別に持参するか、スマートフォンで顔写真ページを撮影しておくことで、万が一の紛失時にも対応しやすくなります。

フィリピンでは、ホテルのチェックイン時にパスポートの提示を求められることが一般的であるため、常に携帯できるよう準備しておくことが重要です。

また、セブ島からボホール島やマクタン島など、他の島へ移動する場合も、国内線であってもパスポートの提示が必要になることがあります。

フィリピンの入国管理は比較的厳格であり、特にパスポートの有効期限については細かくチェックされるため、出発前に必ず確認しましょう。

帰りの航空券の確認書

フィリピン入国時には、必ず帰国便または次の目的地への航空券を所持していることが入国条件となります。

これはフィリピンの入国管理法で定められており、往復航空券または出国チケットの提示ができない場合、入国を拒否される可能性があります。

往復航空券を予約している場合は、Eチケット控えを印刷して持参するか、スマートフォンに保存しておくことで、入国審査時に提示できます。

復路便の便名、出発日時、航空会社名などを記載したメモを作成しておくことで、口頭で質問された際にも迅速に答えられます。

片道航空券のみで入国しようとすると、航空会社のチェックイン時点で搭乗を拒否される可能性が高いため、必ず往復航空券を予約しておくことが重要です。

長期滞在を予定している場合でも、フィリピンから出国する航空券(近隣国への航空券でも可)があれば入国が認められます。

ホテルの予約確認書も、英語で印刷またはスマートフォンに保存しておくと、滞在先を証明する際に役立ちます。

フィリピンの入国審査は、帰国便の証明に関しては特に厳格であり、この点を怠ると入国できないだけでなく、次のフライトまで空港で待つことになる可能性もあります。

入国審査官から質問された際には、簡潔に英語で答えることが推奨されます。

フィリピンでは英語が公用語の一つであるため、入国審査も英語で行われます。

虚偽の情報を伝えることは絶対に避け、正直に答えることが最も重要です。

入国カードと税関申告書

フィリピンに到着すると、機内で配られる入国カード(Arrival Card)と税関申告書(Customs Declaration)の記入が必要です。

これらの書類は、一人一枚ずつ記入する必要があり、英語での記入が求められます。

記入には、パスポート番号、滞在先のホテル名と住所、職業、フィリピンでの滞在日数などの情報が必要になります。

事前にホテルの住所をメモしておくか、スマートフォンに保存しておくことで、機内でスムーズに記入できます。

ボールペンは機内に持ち込んでおくことで、フライト中に落ち着いて記入でき、到着後の入国審査がスムーズになります。

フィリピンへの食品持ち込みには制限があり、肉製品や特定の果物などは持ち込み禁止です。

インスタント麺やお菓子などの加工食品は持ち込み可能ですが、税関申告書に正直に記載する必要があります。

申告せずに持ち込もうとすると、高額な罰金が科される可能性があるため、注意が必要です。

入国審査では、パスポート、入国カード、往復の航空券(Eチケット控え)の提示が求められるため、これらをすぐに取り出せるようにしておくことが推奨されます。

フィリピンの入国審査は、空港や時間帯によっては混雑することがあるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

入国審査では、指紋採取と顔写真の撮影が行われることが一般的ですが、これは標準的な手続きであり、特別な準備は必要ありません。

海外旅行保険証

フィリピンは医療水準が地域によって大きく異なり、外国人向けの医療サービスは高額になることが多いです。

海外旅行保険への加入は、安心して旅行を楽しむための重要な準備です。

クレジットカード付帯の保険もありますが、補償額が十分でない場合も多いため、別途手厚い補償の保険に加入することが推奨されます。

海外旅行保険の重要性

・特に、傷害治療費用と疾病治療費用の補償額は、最低でも300万円以上、できれば500万円以上のプランを選ぶことが理想的

・フィリピンでは、食あたりや熱中症、デング熱、マリンアクティビティ中の怪我などのトラブルも発生しやすいため、十分な補償がある保険が安心

・保険証券は印刷して持参し、緊急連絡先の電話番号をスマートフォンに登録しておくことで、万が一の際に迅速に対応できる

キャッシュレス診療が受けられる保険を選ぶことで、高額な医療費を立て替える必要がなくなります。

また、携行品損害補償や航空機遅延補償なども含まれている保険を選ぶことで、荷物のトラブルやフライトの遅延にも対応できます。

ダイビングやシュノーケリング、アイランドホッピングなどのマリンアクティビティを予定している場合は、それらの活動も補償対象に含まれているか確認することが重要です。

フィリピンは、スリや盗難などの治安面でのリスクもあるため、携行品損害補償がしっかりした保険を選ぶことも推奨されます。

熱帯気候に対応する衣類

フィリピンは赤道に近い熱帯気候の国で、一年を通じて高温多湿です。

平均気温は26〜32度程度で、日本の真夏と同様またはそれ以上の暑さです。

適切な服装を準備することで、快適に観光を楽しむことができます。

基本の服装

フィリピンでは、Tシャツやタンクトップ、短パン、ワンピースなど、通気性の良い軽装が基本です。

一年中夏服で問題なく、冬服は一切必要ありません。

綿やリネンなどの天然素材や、速乾性のある化学繊維の服を選ぶことで、汗をかいてもすぐに乾き、快適に過ごせます。

男性の場合、Tシャツとハーフパンツの組み合わせが最も一般的で、ビーチからショッピングモールまで、様々な場所で適切な服装となります。

女性の場合、ワンピースやマキシスカート、ショートパンツにタンクトップなど、涼しくておしゃれな服装を楽しめます。

フィリピンは観光地であるため、服装に関してはかなりカジュアルで、ビーチサンダルにTシャツというスタイルでも、ほとんどの場所に問題なく入れます。

ただし、室内の冷房が非常に強いことも多いため、薄手のカーディガンやストールを持参することをお勧めします。

ショッピングモール、レストラン、飛行機やバスの車内などは、冷房が強く効きすぎていることが多く、寒く感じることもあります。

着替えの枚数については、短期旅行であれば最小限で問題なく、ホテルで洗濯することも可能です。

フィリピンのホテルには、ランドリーサービスが充実していることが多く、比較的安価に洗濯できます。

速乾性のある衣類を選ぶことで、夜に手洗いすれば翌朝には乾いているため、荷物を最小限に抑えられます。

フィリピンは、カジュアルな雰囲気が強い国ですが、高級ホテルのレストランやカジノなどでは、ドレスコードがある場合もあります。

事前に訪問する場所のドレスコードを確認しておくことが推奨されます。

ビーチリゾート用の服装

フィリピンは、世界有数のビーチリゾート地として知られており、セブ島、ボラカイ島、パラワン島など、美しいビーチが数多くあります。

マリンアクティビティを楽しむための準備をしっかりしましょう。

水着は、日本から好みのものを複数枚持参することをお勧めします。

フィリピンでも水着は購入できますが、サイズやデザインが日本人の好みに合わない場合もあります。

女性の場合、ビキニやワンピースタイプなど、好みのスタイルを選べますが、アクティブにマリンスポーツを楽しむ予定がある方は、動きやすいスポーツタイプの水着が適しています。

男性の場合、サーフパンツやボードショーツが一般的で、ビーチだけでなく街中でも着用できるデザインのものもあります。

水着は複数枚持参することで、一枚が乾かない場合でも次の日に困りません。

ラッシュガードは、日焼け防止とクラゲなどの海洋生物から肌を守る役割があり、フィリピンのような紫外線が強い地域では必須アイテムです。

長袖のラッシュガードを着用することで、日焼け止めを塗る範囲を減らすことができ、環境にも優しい選択となります。

ビーチサンダルも必携で、ビーチやプールサイドでの移動に便利なだけでなく、ホテルの部屋からビーチへの行き来にも使えます。

マリンシューズは、シュノーケリングや岩場を歩く際に足を保護してくれるため、アクティブに海を楽しむ予定がある方は持参することをお勧めします。

フィリピンのビーチには、ウニや珊瑚の破片があることも多いため、マリンシューズがあると安全です。

ビーチカバーアップやパレオも、ビーチからホテルへの移動時や、ビーチサイドのレストランでの食事時に便利です。

宗教施設訪問用の服装

フィリピンは、アジアで唯一キリスト教徒が人口の大多数を占める国で、カトリック教会が多数あります。

教会や一部の宗教施設を訪れる際には、服装に関する配慮が必要です。

教会では、肩と膝が隠れる服装が推奨されており、タンクトップやミニスカート、短パンは不適切とされることがあります。

ただし、イスラム教のモスクに比べると、カトリック教会のドレスコードは比較的緩やかです。

大判のストールやスカーフを持参することで、タンクトップの上に羽織ったり、短パンの上に巻いたりして、簡易的に服装規定を満たすこともできます。

マニラのマニラ大聖堂やサン・アグスチン教会など、有名な教会を訪れる際には、適切な服装を心がけることが重要です。

教会は、観光スポットとしてだけでなく、信仰の場でもあるため、文化と宗教を尊重する姿勢が重要です。

適切な服装で訪問することは、現地の人々への敬意を示すことにもつながります。

ミンダナオ島など、一部の地域にはイスラム教徒が多く住むエリアもあるため、その地域を訪れる場合は、より控えめな服装が推奨されます。

靴の選び方と注意点

フィリピン旅行では、歩きやすいスニーカーやサンダルが基本となります。

都市部では舗装された道も多いですが、田舎や一部の観光地では未舗装の道や段差も多いため、安定感のある靴が推奨されます。

スニーカーは、長時間歩いても疲れにくく、足をしっかりと保護してくれるため、観光の基本となる靴です。

ただし、フィリピンは非常に暑いため、メッシュ素材などの通気性の良いスニーカーを選ぶと快適です。

サンダルは、ホテル周辺のちょっとした外出や、ビーチへの移動などに便利です。

スポーツサンダルやストラップ付きのサンダルであれば、足をしっかりと固定できるため、ある程度の距離を歩くこともできます。

ビーチサンダルは、ビーチやプールサイドでは便利ですが、長時間の観光には向いていません。

雨季(6月〜11月)に訪れる場合は、突然のスコールに備えて、防水性のある靴やサンダルを選ぶと便利です。

新しい靴を旅行のために購入する場合は、必ず事前に履き慣らしておくことで、靴擦れを防げます。

靴擦れができた場合に備えて、絆創膏や靴擦れ防止のテープも持参しておくと良いでしょう。

フィリピンでは、一部のレストランやホテルのロビーで靴を脱ぐ必要がある場合もあるため、脱ぎやすい靴を選ぶと便利です。

また、マニラやセブ市内では、歩道が整備されていない場所も多いため、足元には常に注意が必要です。

暑さ対策と健康管理グッズ

フィリピンの強烈な日差しと高温多湿の気候は、体調管理を難しくする要因となります。

適切な暑さ対策グッズと健康管理アイテムを準備することで、快適に観光を楽しめます。

熱中症や脱水症状、食あたり、デング熱などのリスクに備えることが重要です。

日焼け止めとサングラス

フィリピンは赤道に近いため、紫外線は日本の数倍強く、適切な日焼け対策をしないと、短時間で深刻な日焼けをしてしまいます。

日焼け止めは、SPF50以上、PA++++の最高レベルのものを選び、汗に強いウォータープルーフタイプが理想的です。

日焼け対策グッズの準備

・フィリピンでも日焼け止めは購入できるが、日本製のものは肌に優しく、使用感も良いため、日本から持参することをお勧めする

・屋外での観光やビーチでは、2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されており、汗をかいた後や泳いだ後は、その都度塗り直すことで効果を維持できる

・顔用、体用と分けて持参すると、より快適に使用できる

サングラスは、強い日差しから目を守るために必須で、UVカット機能が付いた質の良いものを選びましょう。

フィリピンでは、サングラスをかけることが一般的であり、観光客だけでなく地元の人々も日常的に着用しています。

偏光レンズのサングラスは、水面の反射を抑える効果があり、ビーチやボートツアーなどで特に有効です。

帽子は、直射日光を避けるために重要で、特につばの広いハットタイプは、顔全体を日差しから守ることができます。

キャップタイプの帽子は、カジュアルな観光に適しており、風で飛ばされにくいという利点もあります。

折りたたみ式の帽子を選べば、使わない時はバッグにコンパクトに収納でき、荷物の負担も減らせます。

フィリピンの日差しは非常に強く、特にビーチでは反射光もあるため、日焼け対策は万全にする必要があります。

熱中症対策と水分補給

フィリピンの気温は一年を通じて高く、湿度も80%以上になることが多いため、熱中症のリスクが常にあります。

こまめな水分補給が最も重要で、マイボトルを持参して定期的に水を飲む習慣をつけましょう。

フィリピンのコンビニエンスストア(セブンイレブン、ミニストップ、ファミリーマートなど)では、ペットボトルの水が安価に購入できます。

ただし、フィリピンの水道水は飲用には適していないため、必ずミネラルウォーターを購入して飲むようにしましょう。

マイボトルに購入したミネラルウォーターを入れて持ち運ぶことで、いつでも水分補給ができます。

保冷機能付きのボトルを選べば、暑いフィリピンでも冷たい飲み物を長時間保つことができます。

塩分補給のための塩飴や経口補水液も、熱中症予防に効果的です。

長時間の屋外観光や、アイランドホッピングツアーなどでは、これらを携帯しておくと安心です。

冷却グッズとして、冷感タオルや携帯用扇風機があると、暑さをしのぐのに役立ちます。

冷感タオルは、水で濡らして絞るだけで冷たくなり、首に巻いておくことで体温の上昇を抑えられます。

携帯用扇風機は、首から下げるタイプや手持ちタイプなど、様々な種類があり、外出時の暑さ対策に便利です。

フィリピンでは、フレッシュジュースやココナッツウォーターなどの冷たい飲み物が豊富に販売されているため、これらを活用して水分補給することも効果的です。

常備薬と胃腸薬

フィリピンの屋台や食堂での食事は魅力的ですが、衛生管理が日本ほど徹底されていない場合もあり、食あたりや腹痛のリスクがあります。

胃腸薬は必携で、日本から使い慣れたものを持参することをお勧めします。

正露丸やビオフェルミンなど、整腸作用のある薬があると、軽い食あたりには自分で対処できます。

下痢止めも持参しておくと、急な腹痛にも対応でき、観光を続けることができます。

頭痛薬、風邪薬、鎮痛剤なども、日本で普段使用しているものを持参しましょう。

フィリピンの薬局でも薬は購入できますが、英語での説明を理解する必要があり、また日本のものと成分や効き目が異なる場合もあります。

冷房の効いた室内と暑い屋外を頻繁に行き来することで、体温調節がうまくいかず、風邪をひくこともあります。

虫刺され用の軟膏も持参しておくと、蚊やその他の虫に刺された際に痒みを抑えられます。

フィリピンは熱帯地域であるため、蚊などの虫が多く、特に夕方以降は虫除けスプレーの使用が推奨されます。

デング熱やマラリアなどの蚊媒介感染症もフィリピンでは報告されているため、虫除け対策は重要です。

虫除けスプレーは、日本製のものを持参することをお勧めしますが、フィリピンでも購入できます。

持病がある方や、定期的に服用している処方薬がある場合は、旅行期間中に必要な量よりも多めに持参し、予備も用意しておくことが推奨されます。

処方薬を持参する場合は、英文の処方箋や診断書を医師に作成してもらい、税関での説明に備えることが重要です。

ウェットティッシュと衛生用品

フィリピンの屋台や食堂では、日本のようにおしぼりが提供されることはほとんどありません。

食事前に手を清潔にするため、ウェットティッシュや除菌ジェルを持参することをお勧めします。

特に、屋台で食事をする場合や、市場を散策する際には、ウェットティッシュがあると便利です。

アルコール除菌ジェルは、手軽に手指消毒ができるため、食事前や公共交通機関を利用した後などに使用すると衛生的です。

小型のボトルを選べば、ポケットやバッグに入れて常に携帯できます。

ポケットティッシュも必携で、トイレでトイレットペーパーがない場合や、汗を拭く際にも使えます。

フィリピンのトイレは、場所によってはトイレットペーパーが設置されていないこともあるため、常にティッシュを持ち歩くことが推奨されます。

また、多くのトイレには手洗い用の小型ホースが設置されており、紙を使わずに水で洗う文化があります。

日本人にはなじみのない方法ですが、現地の習慣として理解しておくと良いでしょう。

生理用品は、日本から持参することをお勧めします。

フィリピンでも購入できますが、日本製のもののほうが品質が高く、使用感も良いためです。

また、予備として多めに持参しておくことで、旅行中に不足する心配がありません。

フィリピンの公衆トイレは、衛生状態が良くない場所もあるため、ウェットティッシュや消毒スプレーがあると安心です。

電子機器と通信手段

現代の旅行において、スマートフォンやカメラなどの電子機器は欠かせません。

フィリピンでも快適にこれらのデバイスを使用するための準備を整えましょう。

適切な通信手段を確保することで、地図の確認、レストランの検索、配車アプリの利用など、様々な場面で便利に活用できます。

変換プラグと電圧の確認

フィリピンの電源プラグは、Aタイプ(日本と同じ平刃2本)が主流で、日本の電化製品がそのまま使用できます。

ただし、一部の古い建物や地方では、Cタイプ(丸ピン2本)が使用されていることもあるため、念のためマルチタイプの変換プラグを持参しておくと安心です。

電圧は日本の100Vに対してフィリピンは220Vと大きく異なりますが、最近のスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デジタルカメラの充電器は、ほとんどが100〜240Vの全世界対応になっているため、そのまま使用できます。

充電器のラベルやマニュアルで「INPUT: 100-240V」という表示があれば、フィリピンでも問題なく使用できます。

一方、ドライヤーやヘアアイロンなど、高出力の電気製品は、日本国内専用(100V)のものが多いため、そのままフィリピンで使用すると故障や発火の原因になります。

ただし、ほとんどのホテルにドライヤーが備え付けられているため、持参する必要はありません。

複数の電子機器を充電する必要がある場合は、USB充電ポートが複数あるマルチポート充電器を持参すると、コンセントの数が限られている場合でも便利です。

延長コードや電源タップを持参することで、ホテルの部屋でコンセントが遠い場所にある場合や、数が少ない場合でも充電環境を整えやすくなります。

フィリピンのホテルは、部屋によってコンセントの位置や数が異なるため、延長コードがあると自由に充電場所を設定できます。

リゾートホテルによっては、ビーチやプールサイドでも充電できるよう、屋外コンセントが設置されていることもあります。

インターネット接続の準備

フィリピンは、都市部では高速インターネットが利用できますが、離島や田舎では通信速度が遅いこともあります。

適切な通信手段を選ぶことで、快適にオンラインサービスを利用できます。

ポケットWi-Fiのレンタルは、複数人で旅行する場合や、複数のデバイスを同時に接続したい場合に便利です。

日本の空港で受け取りと返却ができ、フィリピン全域でインターネットが使用できます。

現地SIMカードは、SIMフリーのスマートフォンを持っている場合に利用でき、マニラ空港やセブ空港、コンビニ、携帯ショップで購入できます。

Globe、Smart、SUNなどの大手キャリアのプリペイドSIMが一般的で、7日間のデータプランが300〜500ペソ(約900〜1500円)程度と比較的安価です。

eSIMは、物理的なSIMカードが不要で、オンラインで購入して設定するだけで使用でき、最近のiPhoneや一部のAndroid端末で利用可能です。

携帯電話会社の海外ローミングサービスも利用できますが、料金が高額になる傾向があるため、事前に料金プランを確認することが重要です。

フィリピンのホテル、カフェ、ショッピングモールなどでは、無料Wi-Fiが提供されていることが多いですが、セキュリティ面でのリスクもあるため、重要な情報のやり取りは避けることが推奨されます。

オフライン地図をダウンロードしておくことで、インターネット接続がない状況でも地図を確認できます。

Google Mapsでは、事前に特定のエリアの地図をダウンロードしておく機能があり、これを活用すればデータ通信量も節約できます。

フィリピンの離島などは、道が複雑で迷いやすいため、オフライン地図があると安心です。

スマートフォンアプリの準備

フィリピン旅行を快適にするために、いくつかの便利なアプリを事前にインストールしておくことをお勧めします。

フィリピンは、アプリを活用することで効率的に移動やサービスを利用できます。

配車アプリのGrabは、フィリピンでタクシーやバイクタクシーを呼ぶ際に非常に便利で、料金も事前に確定するためぼったくりの心配がありません。

フィリピンのタクシーは、メーター不使用やぼったくりが多いことで知られているため、Grabの利用が安全で確実です。

便利なアプリの準備

・AngelCは、Grabと並ぶフィリピン発の配車アプリで、配車だけでなくフードデリバリーも利用できる

・Google Mapsは、道案内だけでなく、レストランや観光スポットの検索にも使える

・Google翻訳アプリは、タガログ語の看板やメニューを撮影するだけで翻訳できるカメラ翻訳機能があり、タガログ語が読めない場合に役立つ

フィリピンでは英語が広く通じますが、ローカルな場所ではタガログ語のみの表示もあるため、翻訳アプリがあると便利です。

事前にタガログ語のデータをダウンロードしておけば、オフラインでも使用できます。

TripAdvisorやFoursquareなどのレビューアプリは、レストランや観光スポットの評価や口コミを確認でき、失敗しない店選びに役立ちます。

通貨換算アプリも、買い物の際に便利です。

XE CurrencyやCurrency Converterなどのアプリをインストールしておくと、フィリピンペソと日本円の換算がすぐにできます。

モバイルバッテリーとカメラ

フィリピンは暑く、スマートフォンのバッテリー消費も激しくなります。

GPSナビゲーション、写真撮影、SNS投稿、配車アプリの使用など、スマートフォンを頻繁に使用するため、モバイルバッテリーは必携です。

容量は10000mAh以上のものを選べば、スマートフォンを2〜3回フル充電でき、一日中安心して使用できます。

ただし、モバイルバッテリーは航空機の預け入れ荷物には入れられず、必ず機内持ち込み荷物に入れる必要があります。

複数のUSBポートがあるモバイルバッテリーを選べば、スマートフォンとカメラを同時に充電できて便利です。

暑い環境では、バッテリーの劣化が早まる可能性もあるため、高品質なモバイルバッテリーを選ぶことが推奨されます。

充電ケーブルも予備を持参しておくと、断線や紛失のリスクに対応できます。

フィリピンの美しいビーチや自然、歴史的建造物を撮影する機会が多いため、カメラのバッテリーは複数持参することを推奨します。

ボラカイ島の白い砂浜、パラワン島のエルニド、チョコレートヒルズなど、写真に収めたい場所が数多くあります。

防水カメラやアクションカメラ(GoProなど)があると、シュノーケリングやダイビング中の美しい海中の様子を記録できます。

フィリピンでは、水中カメラのレンタルサービスを提供しているダイビングショップもあるため、購入せずにレンタルするという選択肢もあります。

支払い手段と現金の準備

フィリピンは、キャッシュレス化が進んでいる一方で、現金が主流の場所も多く残っています。

特に、屋台や小規模な店舗、離島では現金が必要な場合がほとんどです。

適切な支払い手段を準備することで、フィリピンでの買い物や食事がスムーズになります。

クレジットカード

フィリピンでは、VisaまたはMastercardのクレジットカードが広く使用でき、大型ショッピングモール、ホテル、高級レストランなどで利用可能です。

最低2枚のクレジットカードを持参することで、万が一のカードトラブルにも対応できます。

ただし、フィリピンでは屋台や小規模な店舗、トライシクル(三輪タクシー)、ジープニー(乗合バス)など、現金のみの場所も多いため、クレジットカードだけに頼ることはできません。

クレジットカードには、海外旅行保険が付帯しているものも多いため、所有しているカードの補償内容を出発前に確認しておくことをお勧めします。

カードの紛失や盗難に備えて、カード会社の緊急連絡先もメモしておくと安心です。

また、クレジットカードの暗証番号を確認しておき、サインレス決済にも対応できるよう準備しましょう。

フィリピンでは、クレジットカードのスキミング被害も報告されているため、カードを使用する際には、店員の手元から目を離さないことが重要です。

ATMを使用する際にも、周囲に不審な人物がいないか確認し、暗証番号を入力する際には手で隠すなどの対策を取りましょう。

一部のレストランや店舗では、クレジットカード使用時に手数料を上乗せされることもあるため、事前に確認することが推奨されます。

フィリピンは、治安面でのリスクもあるため、大量の現金を持ち歩くよりも、クレジットカードを主に使用することが安全です。

現金とフィリピンペソの両替

現金は、フィリピンにおいて依然として主要な支払い手段であり、特に屋台、市場、小規模な店舗では現金のみが受け付けられます。

日本円をフィリピンペソに両替する方法は、日本国内の銀行や空港、フィリピン現地の両替所など、いくつかの選択肢があります。

一般的には、フィリピン到着後、現地の両替所で両替するほうが、レートが良いため推奨されます。

マニラ空港やセブ空港には、多数の両替所があり、24時間営業のところもあります。

ただし、空港の両替所はレートがやや悪いため、少額だけ空港で両替し、残りは市内の両替所や銀行で両替するのが最も賢い方法です。

市内では、銀行や公認両替所がレートが良く、安全性も高いため、多くの旅行者が利用しています。

マニラやセブのショッピングモール内には、多数の両替所があります。

旅行期間や予定によって異なりますが、1週間程度の旅行であれば、10000〜20000ペソ程度の現金を用意しておくと安心です。

フィリピンは物価が比較的安いため、日本円で3万〜6万円程度に相当する金額で十分です。

高額紙幣(1000ペソ札)は、小さな店舗や屋台では受け取りを拒否されることもあるため、500ペソ札や100ペソ札、50ペソ札などの小額紙幣を多めに持つことが推奨されます。

両替の際には、小額紙幣を混ぜてもらうよう依頼することができます。

また、フィリピンのATMでは、日本のクレジットカードやデビットカードを使用して現地通貨を引き出すこともできます。

国際キャッシング機能が付いたカードを持っていれば、必要な時に必要な金額だけを引き出せるため、大量の現金を持ち歩くリスクを避けられます。

ただし、ATM手数料(1回につき200〜250ペソ程度)とキャッシング手数料がかかるため、事前に自分のカードの手数料を確認しておくことが重要です。

フィリピンペソは、1ペソが約3円(2024年現在)という換算率で、概算として「ペソを3倍する」という方法で、おおよその日本円換算ができます。

チップ文化について

フィリピンには、基本的にチップの習慣はそれほど浸透していませんが、観光地や高級ホテルでは徐々にチップを期待される場面も増えています。

これは、アメリカの統治時代の影響を受けた習慣です。

レストランでは、サービス料として10%が会計に含まれていることが多く、追加でチップを渡す必要は基本的にありません。

ただし、特別なサービスを受けた場合や、高級レストランでは、20〜50ペソ程度のチップを渡すこともあります。

チップの相場

・ホテルのベルボーイには、荷物を運んでもらった場合、20〜50ペソ程度を渡すことが一般的

・ハウスキーピングには、一日につき20〜50ペソ程度を枕元に置いておくことが慣例

・スパやマッサージでは、サービスに満足した場合、料金の10%程度のチップを渡すことが一般的

ツアーガイドやドライバーには、一日のツアーが終わった際に、100〜200ペソ程度のチップを渡すことが一般的です。

フィリピンのチップ文化は、義務ではなく感謝の気持ちを示すものであるため、サービスに満足した場合に渡すという考え方が基本です。

無理にチップを渡す必要はありませんが、良いサービスを受けた場合には、少額でも渡すことで現地の人々との良好な関係を築くことができます。

フィリピン特有の便利グッズ

フィリピン旅行をより快適にするために、現地の環境や文化に特化した便利グッズを準備しましょう。

これらは必須というわけではありませんが、持っていると様々な場面で役立つアイテムです。

熱帯の島国ならではの体験を、より充実したものにする準備をしましょう。

防水バッグとドライバッグ

フィリピンは、アイランドホッピング、ダイビング、シュノーケリング、カヤックなど、水に関連するアクティビティが非常に豊富です。

防水バッグやドライバッグを持参することで、貴重品や電子機器を水から守ることができます。

防水バッグは、スマートフォン、カメラ、財布などを入れて持ち運ぶことができ、ボートツアーやビーチで活躍します。

特に、アイランドホッピングツアーでは、ボートから海に飛び込むアクティビティもあるため、防水バッグは必須です。

ドライバッグは、衣類やタオルなどを入れて持ち運ぶことができ、濡れた衣類を入れるのにも便利です。

複数のサイズの防水バッグを用意しておくと、用途に応じて使い分けられます。

防水ポーチも、スマートフォンを入れて首から下げることができるため、水中での撮影にも使えます。

ただし、完全防水を謳っていても、深い場所では浸水する可能性があるため、重要なものは二重に保護することが推奨されます。

ジップロックなどの密閉袋も、簡易的な防水対策として有効です。

マリンシューズとシュノーケルセット

フィリピンのビーチは美しいですが、珊瑚の破片やウニ、岩などがあることも多いため、マリンシューズがあると足を保護できます。

マリンシューズは、シュノーケリングやビーチでの散策、岩場を歩く際に必須です。

ビーチサンダルでは足を保護できないため、アクティブに海を楽しむ予定がある方は、必ずマリンシューズを持参することをお勧めします。

シュノーケルセットは、現地でレンタルすることもできますが、衛生面が気になる方や、複数回使用する予定がある方は、自分のセットを持参することを検討しても良いでしょう。

特に、マスク(ゴーグル)は顔にフィットするかどうかが重要であるため、自分に合ったものを持参することで、快適にシュノーケリングを楽しめます。

フィリピンは、世界有数のダイビングスポットとしても知られており、モアルボアル、アポ島、トゥバタハリーフなど、美しい海中世界を楽しめる場所が数多くあります。

ダイビングを予定している方は、現地のダイビングショップで装備をレンタルできるため、重い装備を持参する必要はありません。

日本語のガイドブックと地図

フィリピンは英語が広く通じますが、日本語のガイドブックがあると、より深くフィリピンを楽しむことができます。

最近では、電子書籍版のガイドブックも多く販売されており、スマートフォンやタブレットで閲覧できるため、荷物を減らすことができます。

日本語のガイドブックには、レストランの情報、観光スポットの詳細、交通手段の説明など、有益な情報が満載です。

紙のガイドブックは、ビーチやホテルでゆっくり計画を立てる際に便利で、電子機器のバッテリー切れの心配もありません。

オフライン地図(Google MapsやMaps.meなど)を事前にダウンロードしておくことで、インターネット接続がない離島でも地図を確認できます。

小型のメモ帳とペンも持参しておくと、旅行中の思い出や感想をその場でメモしておけます。

フィリピンは、マニラの歴史地区、ビガンの古い街並み、バナウェの棚田、ボホール島のチョコレートヒルズなど、多彩な観光スポットがあるため、計画的に回ることが重要です。

ガイドブックがあれば、効率的に観光を楽しめます。

まとめ

フィリピン旅行を快適に楽しむためには、パスポートと帰りの航空券、海外旅行保険、支払い手段などの必需品を確実に準備することが基本です。

熱帯気候に対応するため、通気性の良い軽装を基本としながら、冷房対策の羽織りものや宗教施設訪問用の服装も準備する必要があります。

暑さ対策として、日焼け止め、サングラス、帽子、水分補給グッズは必携で、強い日差しと高温多湿の環境から身を守ることが重要です。

電子機器については、日本と同じAタイプのプラグが使用できますが、電圧が異なるため注意が必要で、インターネット接続の準備やGrabアプリのインストールなど、フィリピンならではの準備も重要です。

健康管理の面では、常備薬、胃腸薬、虫除けスプレー、衛生用品などを準備し、食あたりや熱中症、デング熱などのリスクに備えることが推奨されます。

防水バッグやマリンシューズ、シュノーケルセットなど、マリンアクティビティ用の便利グッズを持参することで、フィリピンの美しい海を存分に楽しめます。

本記事で紹介した持ち物リストを参考に、自分の旅行スタイルと予定に合わせた準備を整えて、白い砂浜と透き通る海が楽しめるフィリピンでの素晴らしい時間を満喫してください。

7000以上の島々からなるフィリピンでの忘れられない思い出を、万全の準備とともに作り上げてください。

マガンダン・アラウ(良い一日を)の挨拶とともに、素晴らしいフィリピン旅行をお楽しみください。

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