南北に細長く伸びるベトナムは、ハノイの古都の趣、ホーチミンの活気、ハロン湾の絶景、ホイアンの古い街並みなど、多彩な魅力を持つ東南アジアの人気旅行先です。
日本から約5〜6時間のフライトでアクセスでき、親日的な人々、美味しいベトナム料理、リーズナブルな物価が、多くの日本人旅行者を魅了しています。
フォーやバインミー、コーヒー文化、アオザイといった独特の文化、そしてフランス統治時代の面影が残るコロニアル建築など、東洋と西洋が融合した独自の魅力があります。
しかし、快適なベトナム旅行を実現するためには、南北で異なる気候、交通事情、衛生環境、文化的な配慮など、適切な準備が欠かせません。
本記事では、ベトナム旅行に必要な持ち物を、必需品から便利グッズ、地域別の対応アイテムまで、詳しく解説していきます。
初めてのベトナム旅行でも、リピーターの方でも、この記事を参考にして完璧な準備を整え、活気あふれるベトナムでの素晴らしい時間を過ごしてください。
ベトナム入国に必要な書類
ベトナムは独立国家であり、入国には適切な書類と手続きが必要です。
日本国籍の場合、観光目的での短期滞在にはビザが不要になりましたが、いくつかの重要な条件と書類を準備する必要があります。
スムーズな入国審査を実現するために、必要な書類をしっかりと確認しましょう。
パスポートと有効期限
ベトナム旅行において最も重要なのが、有効なパスポートです。
日本国籍の場合、ベトナムへの観光目的での滞在は45日以内であればビザ免除で入国できます。
パスポートの有効期限は、ベトナム入国時に6ヶ月以上残っていることが推奨されています。
正式には入国時に有効であれば問題ありませんが、余裕を持って6ヶ月以上の残存期間があることが安全です。
また、パスポートの査証欄に十分な余白があることも確認しておく必要があります。
入国スタンプを押すスペースが必要なため、最低でも見開き2ページ以上の余白があることが推奨されます。
パスポートのコピーを別に持参するか、スマートフォンで顔写真ページを撮影しておくことで、万が一の紛失時にも対応しやすくなります。
ベトナムでは、ホテルのチェックイン時にパスポートの提示を求められることが一般的であり、場合によっては滞在中ホテルに預ける必要があることもあります。
コピーを持参しておくことで、外出時の身分証明にも使えます。
また、ベトナムから陸路でカンボジアやラオスなど、隣接する国へ移動する予定がある場合も、必ずパスポートを携帯する必要があります。
入国カードと税関申告書
ベトナムに到着すると、機内で配られる入国カード(Entry/Exit Form)と税関申告書(Customs Declaration)の記入が必要です。
これらの書類は、一人一枚ずつ記入する必要があり、英語またはベトナム語での記入が求められます。
記入には、パスポート番号、滞在先のホテル名と住所、職業、ベトナムでの滞在日数などの情報が必要になります。
事前にホテルの住所をメモしておくか、スマートフォンに保存しておくことで、機内でスムーズに記入できます。
ボールペンは機内に持ち込んでおくことで、フライト中に落ち着いて記入でき、到着後の入国審査がスムーズになります。
ベトナムへの食品持ち込みには制限があり、肉製品や特定の果物などは持ち込み禁止です。
インスタント麺やお菓子などの加工食品は持ち込み可能ですが、税関申告書に正直に記載する必要があります。
申告せずに持ち込もうとすると、高額な罰金が科される可能性があるため、注意が必要です。
入国審査では、パスポート、入国カード、往復の航空券(Eチケット控え)の提示が求められることがあるため、これらをすぐに取り出せるようにしておくことが推奨されます。
ベトナムの入国審査は、他の東南アジア諸国に比べてやや時間がかかることがあるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。
帰りの航空券の確認書
ベトナム入国時には、帰国便または次の目的地への航空券を所持していることが入国条件となります。
往復航空券を予約している場合は、Eチケット控えを印刷して持参するか、スマートフォンに保存しておくことで、入国審査時に提示できます。
復路便の便名、出発日時、航空会社名などを記載したメモを作成しておくことで、口頭で質問された際にも迅速に答えられます。
ホテルの予約確認書も、英語で印刷またはスマートフォンに保存しておくと、滞在先を証明する際に役立ちます。
ベトナムの入国審査は、比較的厳格であり、帰国便の証明ができない場合、入国を拒否される可能性もあります。
片道航空券のみで入国しようとすると、トラブルになる可能性が高いため、必ず復路の航空券も予約しておくことが重要です。
長期滞在を予定している場合でも、出国予定を証明できる航空券や陸路での出国証明があれば問題ありません。
入国審査官から質問された際には、簡潔に英語で答えることが推奨されます。
虚偽の情報を伝えることは絶対に避け、正直に答えることが最も重要です。
海外旅行保険証
ベトナムは医療水準が地域によって大きく異なり、外国人向けの医療サービスは高額になることが多いです。
海外旅行保険への加入は、安心して旅行を楽しむための重要な準備です。
クレジットカード付帯の保険もありますが、補償額が十分でない場合も多いため、別途手厚い補償の保険に加入することが推奨されます。
・特に、傷害治療費用と疾病治療費用の補償額は、最低でも300万円以上、できれば500万円以上のプランを選ぶことが理想的
・ベトナムでは、食あたりや熱中症、デング熱、交通事故などのトラブルも発生しやすいため、十分な補償がある保険が安心
・保険証券は印刷して持参し、緊急連絡先の電話番号をスマートフォンに登録しておくことで、万が一の際に迅速に対応できる
キャッシュレス診療が受けられる保険を選ぶことで、高額な医療費を立て替える必要がなくなります。
また、携行品損害補償や航空機遅延補償なども含まれている保険を選ぶことで、荷物のトラブルやフライトの遅延にも対応できます。
バイクタクシー(セオム)の利用や、アクティビティ中の怪我のリスクもあるため、十分な補償がある保険は必須です。
南北で異なる気候に対応する衣類
ベトナムは南北に約1650キロメートルにわたって伸びる細長い国で、地域によって気候が大きく異なります。
北部のハノイは四季があり、南部のホーチミンは一年中高温多湿という特徴があります。
訪問する地域と季節に応じた適切な服装を準備することが重要です。
北部(ハノイ・ハロン湾)の服装
北部ベトナムは、四季がはっきりしており、特に冬季(11月〜2月)は気温が10度以下まで下がることもあります。
訪問する季節によって、準備する服装が大きく異なるため、注意が必要です。
春と秋(3月〜5月、9月〜10月)は、日中は暖かいですが、朝晩は冷え込むこともあるため、長袖シャツやカーディガン、薄手のジャケットが必要です。
夏(6月〜8月)は、高温多湿で30度を超える日も多く、Tシャツやタンクトップ、短パンなどの軽装が基本です。
ただし、室内の冷房が強いことも多いため、薄手の羽織りものがあると便利です。
冬(11月〜2月)は、日中でも15〜20度程度で、朝晩は10度以下になることもあるため、厚手のジャケットやセーター、長ズボンが必要です。
ハロン湾のクルーズを予定している場合、船上は風が強く、体感温度がさらに低くなるため、防風性のある上着が推奨されます。
また、この時期は霧雨が降ることも多いため、撥水性のあるジャケットや折りたたみ傘も持参すると安心です。
北部は、南部に比べて気温の変化が大きいため、重ね着を基本とした服装選びが重要です。
中部(ダナン・ホイアン・フエ)の服装
中部ベトナムは、北部と南部の中間的な気候で、一年を通じて温暖ですが、雨季と乾季がはっきりしています。
乾季(2月〜8月)は、天候が安定しており、観光に最適な季節です。
日中は30度前後まで気温が上がるため、Tシャツやタンクトップ、短パンなどの軽装が基本です。
ビーチリゾートが多いダナンでは、水着やビーチウェアも必需品です。
雨季(9月〜1月)は、台風や大雨の影響を受けることがあり、特に9月〜11月は降水量が非常に多くなります。
この時期に訪れる場合は、レインジャケットやレインコート、折りたたみ傘が必須です。
また、速乾性のある衣類を選ぶことで、雨に濡れてもすぐに乾き、快適に旅行を続けられます。
ホイアンの古い街並みを散策する際には、歩きやすい靴を選ぶことが重要です。
石畳の道が多いため、ビーチサンダルよりもスニーカーやサンダルが適しています。
中部は、ビーチリゾートと歴史的な観光地の両方を楽しめる地域であるため、様々なシーンに対応できる服装を準備することが推奨されます。
南部(ホーチミン・メコンデルタ)の服装
南部ベトナムは、一年を通じて高温多湿の熱帯気候で、平均気温は26〜32度程度です。
乾季(11月〜4月)と雨季(5月〜10月)がありますが、どちらの季節も暑いため、夏服が基本です。
Tシャツやタンクトップ、短パン、ワンピースなど、通気性の良い軽装が最も快適です。
綿やリネンなどの天然素材や、速乾性のある化学繊維の服を選ぶことで、汗をかいてもすぐに乾き、快適に過ごせます。
室内の冷房が非常に強いことも多いため、薄手のカーディガンやストールを持参することをお勧めします。
ショッピングモール、レストラン、バスや飛行機の車内などは、冷房が強く効きすぎていることが多く、寒く感じることもあります。
雨季には、午後から夕方にかけてスコールと呼ばれる短時間の激しい雨が降ることが多いため、折りたたみ傘や撥水性のある上着があると便利です。
ホーチミンは、バイクが非常に多く、排気ガスや埃が多いため、マスクがあると快適に過ごせます。
また、日差しが非常に強いため、帽子やサングラス、日焼け止めは必須アイテムです。
南部は、一年中夏服で問題ありませんが、冷房対策と雨対策は忘れずに準備しましょう。
靴の選び方と注意点
ベトナム旅行では、歩きやすいスニーカーやサンダルが基本となります。
都市部では舗装された道も多いですが、旧市街や田舎では未舗装の道や段差も多いため、安定感のある靴が推奨されます。
スニーカーは、長時間歩いても疲れにくく、足をしっかりと保護してくれるため、観光の基本となる靴です。
ただし、ベトナムは非常に暑いため、メッシュ素材などの通気性の良いスニーカーを選ぶと快適です。
サンダルは、ホテル周辺のちょっとした外出や、ビーチへの移動などに便利です。
スポーツサンダルやストラップ付きのサンダルであれば、足をしっかりと固定できるため、ある程度の距離を歩くこともできます。
ビーチサンダルは、ビーチやプールサイドでは便利ですが、長時間の観光には向いていません。
雨季に訪れる場合は、突然のスコールに備えて、防水性のある靴やサンダルを選ぶと便利です。
新しい靴を旅行のために購入する場合は、必ず事前に履き慣らしておくことで、靴擦れを防げます。
靴擦れができた場合に備えて、絆創膏や靴擦れ防止のテープも持参しておくと良いでしょう。
ベトナムでは、寺院や一部のレストランで靴を脱ぐ必要がある場合もあるため、脱ぎやすい靴を選ぶと便利です。
また、ホーチミンやハノイの旧市街では、道路が狭く、歩道が整備されていない場所も多いため、足元には常に注意が必要です。
暑さ対策と健康管理グッズ
ベトナムは全体的に高温多湿の気候で、特に南部では一年を通じて暑さ対策が必要です。
適切な暑さ対策グッズと健康管理アイテムを準備することで、快適に観光を楽しめます。
熱中症や脱水症状、食あたり、デング熱などのリスクに備えることが重要です。
日焼け止めとサングラス
ベトナムは南北に長い国ですが、どの地域でも紫外線は日本よりも強く、適切な日焼け対策をしないと、短時間で深刻な日焼けをしてしまいます。
日焼け止めは、SPF50以上、PA++++の最高レベルのものを選び、汗に強いウォータープルーフタイプが理想的です。
ベトナムでも日焼け止めは購入できますが、日本製のものは肌に優しく、使用感も良いため、日本から持参することをお勧めします。
屋外での観光では、2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されており、汗をかいた後や泳いだ後は、その都度塗り直すことで効果を維持できます。
顔用、体用と分けて持参すると、より快適に使用できます。
サングラスは、強い日差しから目を守るために必須で、UVカット機能が付いた質の良いものを選びましょう。
ベトナムでは、サングラスをかけることが一般的であり、観光客だけでなく地元の人々も日常的に着用しています。
偏光レンズのサングラスは、水面の反射を抑える効果があり、ハロン湾のクルーズやダナンのビーチなどで特に有効です。
帽子は、直射日光を避けるために重要で、特につばの広いハットタイプは、顔全体を日差しから守ることができます。
キャップタイプの帽子は、カジュアルな観光に適しており、風で飛ばされにくいという利点もあります。
折りたたみ式の帽子を選べば、使わない時はバッグにコンパクトに収納でき、荷物の負担も減らせます。
ベトナムの都市部では、バイクの排気ガスや埃も多いため、帽子やマスクがあると快適に過ごせます。
熱中症対策と水分補給
ベトナムの気温は、南部では一年を通じて高く、湿度も80%以上になることが多いため、熱中症のリスクが常にあります。
こまめな水分補給が最も重要で、マイボトルを持参して定期的に水を飲む習慣をつけましょう。
ベトナムのコンビニエンスストア(サークルK、ファミリーマート、ミニストップなど)では、ペットボトルの水が安価に購入できます。
ただし、ベトナムの水道水は飲用には適していないため、必ずミネラルウォーターを購入して飲むようにしましょう。
マイボトルに購入したミネラルウォーターを入れて持ち運ぶことで、いつでも水分補給ができます。
保冷機能付きのボトルを選べば、暑いベトナムでも冷たい飲み物を長時間保つことができます。
塩分補給のための塩飴や経口補水液も、熱中症予防に効果的です。
長時間の屋外観光や、市場巡りなどでは、これらを携帯しておくと安心です。
冷却グッズとして、冷感タオルや携帯用扇風機があると、暑さをしのぐのに役立ちます。
冷感タオルは、水で濡らして絞るだけで冷たくなり、首に巻いておくことで体温の上昇を抑えられます。
携帯用扇風機は、首から下げるタイプや手持ちタイプなど、様々な種類があり、外出時の暑さ対策に便利です。
ベトナムの都市部では、アイスコーヒーやフレッシュジュースなどの冷たい飲み物が豊富に販売されているため、これらを活用して水分補給することも効果的です。
常備薬と胃腸薬
ベトナムの屋台や食堂での食事は魅力的ですが、衛生管理が日本ほど徹底されていない場合もあり、食あたりや腹痛のリスクがあります。
胃腸薬は必携で、日本から使い慣れたものを持参することをお勧めします。
正露丸やビオフェルミンなど、整腸作用のある薬があると、軽い食あたりには自分で対処できます。
下痢止めも持参しておくと、急な腹痛にも対応でき、観光を続けることができます。
頭痛薬、風邪薬、鎮痛剤なども、日本で普段使用しているものを持参しましょう。
ベトナムの薬局でも薬は購入できますが、英語またはベトナム語での説明を理解する必要があり、また日本のものと成分や効き目が異なる場合もあります。
冷房の効いた室内と暑い屋外を頻繁に行き来することで、体温調節がうまくいかず、風邪をひくこともあります。
・虫刺され用の軟膏も持参しておくと、蚊やその他の虫に刺された際に痒みを抑えられる
・ベトナムは熱帯地域であるため、蚊などの虫が多く、特に夕方以降は虫除けスプレーの使用が推奨される
・デング熱やマラリアなどの蚊媒介感染症もベトナムでは報告されているため、虫除け対策は重要
持病がある方や、定期的に服用している処方薬がある場合は、旅行期間中に必要な量よりも多めに持参し、予備も用意しておくことが推奨されます。
処方薬を持参する場合は、英文の処方箋や診断書を医師に作成してもらい、税関での説明に備えることが重要です。
ウェットティッシュと衛生用品
ベトナムの屋台や食堂では、日本のようにおしぼりが提供されることはほとんどありません。
食事前に手を清潔にするため、ウェットティッシュや除菌ジェルを持参することをお勧めします。
特に、屋台で食事をする場合や、市場を散策する際には、ウェットティッシュがあると便利です。
アルコール除菌ジェルは、手軽に手指消毒ができるため、食事前や公共交通機関を利用した後などに使用すると衛生的です。
小型のボトルを選べば、ポケットやバッグに入れて常に携帯できます。
ポケットティッシュも必携で、トイレでトイレットペーパーがない場合や、汗を拭く際にも使えます。
ベトナムのトイレは、場所によってはトイレットペーパーが設置されていないこともあるため、常にティッシュを持ち歩くことが推奨されます。
また、多くのトイレには手洗い用の小型ホースが設置されており、紙を使わずに水で洗う文化があります。
日本人にはなじみのない方法ですが、現地の習慣として理解しておくと良いでしょう。
生理用品は、日本から持参することをお勧めします。
ベトナムでも購入できますが、日本製のもののほうが品質が高く、使用感も良いためです。
また、予備として多めに持参しておくことで、旅行中に不足する心配がありません。
マスクも、ベトナムの都市部では排気ガスや埃が多いため、持参すると快適に過ごせます。
特に、ホーチミンやハノイの旧市街では、バイクの交通量が非常に多く、空気が悪いと感じることもあるため、マスクがあると安心です。
電子機器と通信手段
現代の旅行において、スマートフォンやカメラなどの電子機器は欠かせません。
ベトナムでも快適にこれらのデバイスを使用するための準備を整えましょう。
適切な通信手段を確保することで、地図の確認、レストランの検索、配車アプリの利用など、様々な場面で便利に活用できます。
変換プラグと電圧の確認
ベトナムの電源プラグは、Aタイプ(日本と同じ平刃2本)、Cタイプ(丸ピン2本)、SEタイプ(丸ピン2本で少し太い)が混在しています。
日本のAタイプがそのまま使える場所も多いですが、念のため変換プラグを持参しておくと安心です。
Cタイプまたはマルチタイプの変換プラグを用意すれば、ベトナムのどこでも使用できます。
マルチタイプの変換プラグを選べば、ベトナム以外の国でも使用できるため、将来的な旅行にも役立ちます。
電圧は日本の100Vに対してベトナムは220Vと大きく異なりますが、最近のスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デジタルカメラの充電器は、ほとんどが100〜240Vの全世界対応になっているため、そのまま使用できます。
充電器のラベルやマニュアルで「INPUT: 100-240V」という表示があれば、ベトナムでも問題なく使用できます。
一方、ドライヤーやヘアアイロンなど、高出力の電気製品は、日本国内専用(100V)のものが多いため、そのままベトナムで使用すると故障や発火の原因になります。
ただし、ほとんどのホテルにドライヤーが備え付けられているため、持参する必要はありません。
複数の電子機器を充電する必要がある場合は、USB充電ポートが複数あるマルチポート充電器を持参すると、コンセントの数が限られている場合でも便利です。
延長コードや電源タップを持参することで、ホテルの部屋でコンセントが遠い場所にある場合や、数が少ない場合でも充電環境を整えやすくなります。
ベトナムのホテルは、部屋によってコンセントの位置や数が異なるため、延長コードがあると自由に充電場所を設定できます。
インターネット接続の準備
ベトナムは、都市部では高速インターネットが利用できますが、田舎や離島では通信速度が遅いこともあります。
適切な通信手段を選ぶことで、快適にオンラインサービスを利用できます。
ポケットWi-Fiのレンタルは、複数人で旅行する場合や、複数のデバイスを同時に接続したい場合に便利です。
日本の空港で受け取りと返却ができ、ベトナム全域でインターネットが使用できます。
現地SIMカードは、SIMフリーのスマートフォンを持っている場合に利用でき、ノイバイ空港やタンソンニャット空港、コンビニ、携帯ショップで購入できます。
Viettel、Mobifone、Vinaphoneなどの大手キャリアのプリペイドSIMが一般的で、7日間のデータプランが10万〜20万ドン(約600〜1200円)程度と非常に安価です。
eSIMは、物理的なSIMカードが不要で、オンラインで購入して設定するだけで使用でき、最近のiPhoneや一部のAndroid端末で利用可能です。
携帯電話会社の海外ローミングサービスも利用できますが、料金が高額になる傾向があるため、事前に料金プランを確認することが重要です。
ベトナムのホテル、カフェ、ショッピングモールなどでは、無料Wi-Fiが提供されていることが多いですが、セキュリティ面でのリスクもあるため、重要な情報のやり取りは避けることが推奨されます。
オフライン地図をダウンロードしておくことで、インターネット接続がない状況でも地図を確認できます。
Google Mapsでは、事前に特定のエリアの地図をダウンロードしておく機能があり、これを活用すればデータ通信量も節約できます。
ベトナムの旧市街などは、道が複雑で迷いやすいため、オフライン地図があると安心です。
スマートフォンアプリの準備
ベトナム旅行を快適にするために、いくつかの便利なアプリを事前にインストールしておくことをお勧めします。
ベトナムは、アプリを活用することで効率的に移動やサービスを利用できます。
配車アプリのGrabは、ベトナムでタクシーやバイクタクシー(Xe Om)を呼ぶ際に非常に便利で、料金も事前に確定するためぼったくりの心配がありません。
ベトナムのタクシーは、ぼったくりが多いことで知られているため、Grabの利用が安全で確実です。
Beは、Grabと並ぶベトナム発の配車アプリで、配車だけでなくフードデリバリーやショッピング代行もできます。
Google Mapsは、道案内だけでなく、レストランや観光スポットの検索にも使えます。
・Google翻訳アプリは、ベトナム語の看板やメニューを撮影するだけで翻訳できるカメラ翻訳機能があり、ベトナム語が読めない場合に非常に役立つ
・事前にベトナム語のデータをダウンロードしておけば、オフラインでも使用できる
・TripAdvisorやFoursquareなどのレビューアプリは、レストランや観光スポットの評価や口コミを確認でき、失敗しない店選びに役立つ
通貨換算アプリも、買い物の際に便利です。
XE CurrencyやCurrency Converterなどのアプリをインストールしておくと、ベトナムドンと日本円の換算がすぐにできます。
ベトナムドンは桁数が多く(1万ドン、10万ドンなど)、慣れないと価格の感覚がつかみにくいため、換算アプリがあると非常に便利です。
モバイルバッテリーとカメラ
ベトナムは暑く、スマートフォンのバッテリー消費も激しくなります。
GPSナビゲーション、写真撮影、SNS投稿、配車アプリの使用など、スマートフォンを頻繁に使用するため、モバイルバッテリーは必携です。
容量は10000mAh以上のものを選べば、スマートフォンを2〜3回フル充電でき、一日中安心して使用できます。
ただし、モバイルバッテリーは航空機の預け入れ荷物には入れられず、必ず機内持ち込み荷物に入れる必要があります。
複数のUSBポートがあるモバイルバッテリーを選べば、スマートフォンとカメラを同時に充電できて便利です。
暑い環境では、バッテリーの劣化が早まる可能性もあるため、高品質なモバイルバッテリーを選ぶことが推奨されます。
充電ケーブルも予備を持参しておくと、断線や紛失のリスクに対応できます。
ベトナムの美しい風景や活気ある街並みを撮影する機会が多いため、カメラのバッテリーは複数持参することを推奨します。
ハロン湾の絶景、ホイアンの古い街並み、メコンデルタの水上市場など、写真に収めたい場所が数多くあります。
防水カメラやアクションカメラ(GoProなど)があると、ダナンのビーチやメコンデルタのボートツアー中の様子を記録できます。
ベトナムでは、水中カメラのレンタルサービスを提供しているショップもあるため、購入せずにレンタルするという選択肢もあります。
支払い手段と現金の準備
ベトナムは、キャッシュレス化が進んでいる一方で、現金が主流の場所も多く残っています。
特に、屋台や小規模な店舗、田舎の観光地では現金が必要な場合がほとんどです。
適切な支払い手段を準備することで、ベトナムでの買い物や食事がスムーズになります。
クレジットカード
ベトナムでは、VisaまたはMastercardのクレジットカードが広く使用でき、大型ショッピングモール、ホテル、高級レストランなどで利用可能です。
最低2枚のクレジットカードを持参することで、万が一のカードトラブルにも対応できます。
ただし、ベトナムでは屋台や小規模な店舗、タクシー、バイクタクシーなど、現金のみの場所も多いため、クレジットカードだけに頼ることはできません。
クレジットカードには、海外旅行保険が付帯しているものも多いため、所有しているカードの補償内容を出発前に確認しておくことをお勧めします。
カードの紛失や盗難に備えて、カード会社の緊急連絡先もメモしておくと安心です。
また、クレジットカードの暗証番号を確認しておき、サインレス決済にも対応できるよう準備しましょう。
ベトナムでは、クレジットカードのスキミング被害も報告されているため、カードを使用する際には、店員の手元から目を離さないことが重要です。
ATMを使用する際にも、周囲に不審な人物がいないか確認し、暗証番号を入力する際には手で隠すなどの対策を取りましょう。
一部のレストランや店舗では、クレジットカード使用時に手数料を上乗せされることもあるため、事前に確認することが推奨されます。
現金とベトナムドンの両替
現金は、ベトナムにおいて依然として主要な支払い手段であり、特に屋台、市場、小規模な店舗では現金のみが受け付けられます。
日本円をベトナムドンに両替する方法は、日本国内の銀行や空港、ベトナム現地の両替所など、いくつかの選択肢があります。
一般的には、ベトナム到着後、現地の両替所で両替するほうが、レートが圧倒的に良いため推奨されます。
ノイバイ空港やタンソンニャット空港には、多数の両替所があり、24時間営業のところもあります。
ただし、空港の両替所はレートがやや悪いため、少額だけ空港で両替し、残りは市内の両替所や銀行で両替するのが最も賢い方法です。
市内では、銀行や公認両替所がレートが良く、安全性も高いため、多くの旅行者が利用しています。
ハノイやホーチミンの旧市街には、多数の両替所がありますが、中には違法な業者もあるため、評判の良い両替所を選ぶことが重要です。
旅行期間や予定によって異なりますが、1週間程度の旅行であれば、200万〜500万ドン程度の現金を用意しておくと安心です。
ベトナムは物価が比較的安いため、日本円で1万〜2万5000円程度に相当する金額で十分です。
高額紙幣(50万ドン札)は、小さな店舗や屋台では受け取りを拒否されることもあるため、20万ドン札や10万ドン札、5万ドン札などの小額紙幣を多めに持つことが推奨されます。
両替の際には、小額紙幣を混ぜてもらうよう依頼することができます。
また、ベトナムのATMでは、日本のクレジットカードやデビットカードを使用して現地通貨を引き出すこともできます。
国際キャッシング機能が付いたカードを持っていれば、必要な時に必要な金額だけを引き出せるため、大量の現金を持ち歩くリスクを避けられます。
ただし、ATM手数料(1回につき2万〜5万ドン程度)とキャッシング手数料がかかるため、事前に自分のカードの手数料を確認しておくことが重要です。
ベトナムドンは、1万ドンが約60円(2024年現在)という換算率で、桁数が多いため、最初は計算に戸惑うこともあります。
概算として「0を3つ取って6倍する」という方法で、おおよその日本円換算ができます。
チップ文化について
ベトナムには、基本的にチップの習慣はありませんが、観光地や高級ホテルでは徐々にチップを期待される場面も増えています。
これは、欧米からの観光客の影響を受けた習慣です。
レストランでは、サービス料として5〜10%が会計に含まれていることが多く、追加でチップを渡す必要は基本的にありません。
ただし、特別なサービスを受けた場合や、高級レストランでは、2万〜5万ドン程度のチップを渡すこともあります。
ホテルのベルボーイやハウスキーピングにも、チップは基本的に不要ですが、荷物を運んでもらった場合や特別なサービスを受けた場合は、1万〜2万ドン程度を渡すことが一般的です。
スパやマッサージでは、サービスに満足した場合、料金の10%程度のチップを渡すことが慣例となっています。
ツアーガイドやドライバーには、一日のツアーが終わった際に、5万〜10万ドン程度のチップを渡すことが一般的です。
ベトナムのチップ文化は、義務ではなく感謝の気持ちを示すものであるため、サービスに満足した場合に渡すという考え方が基本です。
無理にチップを渡す必要はありませんが、良いサービスを受けた場合には、少額でも渡すことで現地の人々との良好な関係を築くことができます。
ベトナム特有の便利グッズ
ベトナム旅行をより快適にするために、現地の環境や文化に特化した便利グッズを準備しましょう。
これらは必須というわけではありませんが、持っていると様々な場面で役立つアイテムです。
活気あふれるベトナムの体験を、より充実したものにする準備をしましょう。
折りたたみ傘とレインコート
ベトナムは熱帯モンスーン気候で、一年を通じてスコールと呼ばれる短時間の激しい雨が降ることがあります。
特に雨季には、午後から夕方にかけてスコールが降ることが多いため、雨具の準備は必須です。
折りたたみ傘は、コンパクトで持ち運びやすく、突然の雨にも対応できます。
ベトナムのスコールは30分から1時間程度で止むことが多いですが、その間は非常に激しく降るため、しっかりとした傘が必要です。
軽量の撥水性ジャケットやレインコートがあると、傘だけでは濡れてしまう激しい雨にも対応できます。
特に、バイクタクシー(Xe Om)に乗る場合は、レインコートがあると全身を雨から守ることができます。
ただし、多くのショッピングモールや建物は屋根付き通路で繋がっているため、雨宿りできる場所も多いです。
速乾性のある衣類を選ぶことで、雨に濡れてもすぐに乾き、快適に旅行を続けられます。
ベトナムの雨は、日本の梅雨のような長時間の雨ではなく、短時間で激しく降るスコールが特徴です。
雨が降り始めたら、カフェやレストランで雨宿りしながら、ベトナムコーヒーを楽しむのも、ベトナム旅行の楽しみ方の一つです。
エコバッグとショッピングバッグ
ベトナムでも、環境保護の観点からプラスチック製レジ袋の使用が制限されており、一部のスーパーマーケットでは有料または提供されないことがあります。
エコバッグを持参することで、買い物が便利になるだけでなく、環境保護にも貢献できます。
折りたたみ式のコンパクトなエコバッグを、メインバッグの中に入れておけば、急な買い物にも対応できます。
ベトナムは、コーヒーや調味料、雑貨など、お土産が豊富で、つい買いすぎてしまうこともあります。
大きめのトートバッグやショッピングバッグがあると、複数の店舗で購入したものをまとめて持ち運べます。
特に、市場での買い物では、ビニール袋に入れてくれることもありますが、破れやすいこともあるため、丈夫なエコバッグがあると安心です。
また、濡れたタオルや衣類を入れるための防水性のあるバッグやジップロックも持参しておくと、他の荷物を濡らさずに済みます。
複数のサイズの密閉袋を用意しておくと、様々な用途に使えて便利です。
ベトナムのスーパーマーケット(ビンマート、コープマート、ロッテマートなど)では、ベトナムコーヒーやフォーの乾麺、インスタントフォーなど、お土産に最適な商品が購入できます。
エコバッグがあれば、これらの買い物が快適になります。
マスクとウェットティッシュ
ベトナムの都市部、特にホーチミンやハノイは、バイクの交通量が非常に多く、排気ガスや埃が多いため、マスクがあると快適に過ごせます。
特に、旧市街を散策する際や、バイクタクシーに乗る際には、マスクがあると空気の悪さから身を守ることができます。
ベトナムでは、地元の人々もマスクを着用していることが多く、マスクをすることに違和感はありません。
ウェットティッシュや除菌ジェルも、ベトナム旅行では必携です。
屋台や食堂では、おしぼりが提供されることはほとんどないため、食事前に手を清潔にするために必要です。
特に、屋台で食事をする場合や、市場を散策する際には、ウェットティッシュがあると便利です。
アルコール除菌ジェルは、手軽に手指消毒ができるため、食事前や公共交通機関を利用した後などに使用すると衛生的です。
小型のボトルを選べば、ポケットやバッグに入れて常に携帯できます。
ベトナムの屋台は、美味しいローカルフードが安価に楽しめる場所として人気ですが、衛生管理が日本ほど徹底されていない場合もあるため、ウェットティッシュや除菌グッズは必須です。
まとめ
ベトナム旅行を快適に楽しむためには、パスポートと入国書類、海外旅行保険、支払い手段などの必需品を確実に準備することが基本です。
南北に長い国土を持つベトナムは、地域によって気候が大きく異なるため、訪問する地域と季節に応じた服装を準備する必要があります。
北部のハノイでは冬季に防寒着が必要になる一方、南部のホーチミンでは一年中夏服で問題ありません。
暑さ対策として、日焼け止め、サングラス、帽子、水分補給グッズは必携で、強い日差しと高温多湿の環境から身を守ることが重要です。
電子機器については、AタイプまたはCタイプの変換プラグがあると安心で、インターネット接続の準備やGrabアプリのインストールなど、ベトナムならではの準備も重要です。
健康管理の面では、常備薬、胃腸薬、虫除けスプレー、衛生用品などを準備し、食あたりや熱中症、デング熱などのリスクに備えることが推奨されます。
折りたたみ傘やエコバッグ、マスクやウェットティッシュなど、ベトナム特有の便利グッズを持参することで、現地での体験がより充実したものになります。
本記事で紹介した持ち物リストを参考に、自分の旅行スタイルと予定に合わせた準備を整えて、美しいハロン湾と活気あふれる街並みが楽しめるベトナムでの素晴らしい時間を満喫してください。
南北に長い国土に多様な魅力が詰まったベトナムでの忘れられない思い出を、万全の準備とともに作り上げてください。
シンチャオ(こんにちは)の挨拶とともに、素晴らしいベトナム旅行をお楽しみください。

