海外出張・旅行をするときによく利用する公共Wi-Fiですが、盗聴による個人情報漏えいのリスクは無視できません。
公共Wi-Fiのセキュリティリスクを最小化し、安全で快適なインターネット環境を確保するうえでVPNはきわめて重要です。
今回の記事では、海外出張や旅行でVPNが必要な理由や具体的なメリットを詳しくまとめました。さらに、最適なVPNサービスの選び方・接続手順・利用時の注意点まで網羅的に紹介します。
本記事を読めば、海外渡航時に潜むインターネットのリスクを理解し、安全で快適な通信環境を構築する方法がわかります。VPNの基本的な仕組みやメリットへの理解を深め、安全な海外渡航に向けた準備を進めましょう。
VPNとは

VPN(Virtual Private Network)とは、日本語で「仮想専用線」と訳される通信セキュリティの仕組みです。
インターネットなどの公共ネットワークを使用しつつ、あたかも専用線のように安全な通信経路を仮想的に構築できます。物理的な専用線を導入するよりも低コストで、安全な通信環境を確保できるのが大きな特徴です。
VPNが安全な通信を実現できる主な理由は、トンネリング・暗号化という2つの仕組みにあります。トンネリングとは、通信内容をほかのデータで包みこんで仮想的な通信経路を作り、外部から見えなくする技術です。さらに、VPNはトンネル内をとおるデータを暗号化し、通信内容の盗み見や改ざんを防ぎます。
トンネリングについてさらに詳しく知りたい人は、「VPNトンネルとは?」を参照してください。
VPNの利用シーンとして、海外のカフェやホテルなどで提供される公共Wi-Fiを安全に使用したい場合があげられます。また、テレワークのときに、自宅や外出先から会社の内部ネットワークへ安全にアクセスする目的にも広く活用されています。
海外出張・旅行でVPNが必要な理由・できること

海外出張・旅行でVPNが必要な理由・できることは、以下のとおりです。
- 公共Wi-Fi利用時のセキュリティ強化
- オンラインでのプライバシー保護
- 地理的なコンテンツ制限の回避
- 旅行費用を節約
セキュリティ強化やジオブロック回避に役立つVPNを、安全で快適なインターネット利用のため渡航前に準備しましょう。
公共Wi-Fi利用時のセキュリティ強化
海外の空港・ホテル・カフェなどの公共Wi-Fiの利用時には、VPNによるセキュリティ強化が不可欠です。無料Wi-Fiスポットの多くは通信が暗号化されておらず、悪意のある第三者によって通信内容が傍受される危険性が高いためです。
暗号化されていない公共Wi-FiへVPNなしで接続した場合、入力したIDやパスワードなどが盗み見られる可能性があります。さらに、正規のアクセスポイントになりすました偽Wi-Fiへ接続してしまうと、情報を直接抜き取られるリスクにさらされます。
しかし、VPN接続ならインターネット上に暗号化された安全なトンネルを確立し、公共Wi-Fiの安全な利用が可能です。
オンラインでのプライバシー保護
VPNは、海外滞在中にインターネット上のプライバシーを保護するうえで、きわめて重要な役割を果たします。
インターネット接続時には、利用者にインターネット上の住所のようなものである固有のIPアドレスが割り当てられます。VPNは、利用者の代わりにVPNサーバーのIPアドレスで通信を行うため、自分の情報や閲覧履歴が隠せるのです。
そのため、訪問先のWebサイト・ISP・政府機関などが、利用者の位置情報やオンラインでの行動を追跡しにくくなります。一部の国ではISPによる通信が監視されていますが、VPNの暗号化によってプライバシーの保護が可能です。
地理的なコンテンツ制限の回避
海外でVPNを利用すると、ジオブロックと呼ばれる地理的な制限を回避できるのが大きなメリットです。
多くの動画配信サービスは国外からのアクセスを著作権などの理由で制限しており、海外から日本のコンテンツは視聴できません。しかし、VPNを利用して日本のVPNサーバーに接続すれば、海外滞在時も日本語コンテンツを楽しめます。
海外滞在中に見たい日本のコンテンツがある場合は、日本サーバーを提供しているVPNサービスを活用しましょう。
旅行費用を節約
VPNを活用すると、航空券やホテルの予約にかかる費用を節約できる可能性があるのはメリットのひとつです。多くの旅行予約・航空会社などのWebサイトでは、利用者の国や地域に基づいて価格を変動させる仕組みが導入されています。
Webサイト側が利用者のIPアドレスを分析し、アクセス元の国の物価水準や需要の高さに応じて表示料金を自動調整するのです。したがって、日本と物価が比較的安い国からアクセスした場合とでは、価格が異なる場合があります。
ただし、必ず安くなるとは限らないため、複数の国のVPNサーバーを試しながら価格を比較検討するのが賢明です。
海外出張・旅行で無料VPNを利用する危険性

海外でのインターネット利用において、コストのかからない無料VPNはリスクが大きいためおすすめできません。無料VPNサービスは運営コストを賄うため、通信履歴や個人情報を収集し、第三者に販売しているケースが多いからです。
また、「暗号化の強度が低い」「暗号化自体が適切に行われていない」といった無料VPNサービスも存在します。そのため、公共Wi-Fiなどで通信を傍受されると、ID・パスワードなどが漏えいするリスクが高まります。
くわえて、無料VPNのアプリ自体にマルウェアが仕込まれているケースはさらに深刻です。利用者が気づかないうちにデバイスがウイルスに感染し、情報漏えいや不正操作といった被害にあう可能性も否定できません。
海外出張や旅行で安全な通信を確保するためには、安易に無料VPNを選ばず、信頼できる有料VPNの利用を検討してください。
海外出張・旅行に最適なVPNの選び方

海外出張・旅行に最適なVPNの選び方は、以下のとおりです。
- サーバー数・設置場所
- 速度・安定性
- 信頼性
- 価格
- 対応デバイスと使いやすさ
- ノーログポリシー
- カスタマーサポートの質
速度・信頼性・価格・ノーログポリシーなど多角的に比較し、自分に最適なVPNサービスを選定しましょう。
サーバー数・設置場所
海外で利用するVPNを選ぶときは、サーバー数が多いだけでなく、利用目的にあった国に設置されているかが重要です。
サーバーの総数が多いほどアクセスが分散され、1人あたりの負荷が減り、通信速度が安定しやすい傾向があります。くわえて、海外から日本のコンテンツへアクセスする場合、国内にサーバーが設置されていなければなりません。
サーバー数は数千以上、設置国数は100以上を目安にするのが、バランスのとれたVPNサービスを選ぶコツです。
速度・安定性
海外出張や旅行でVPNを選ぶポイントとして、通信速度と安定性は使い勝手にもかかわる重要な判断基準となります。VPNは通信を暗号化し、一度別のサーバーを経由する仕組みのため、ほとんどのケースで速度の低下が発生します。
速度が遅いVPNを選ぶと、以下のような事態が頻発してストレスの原因となる可能性が高いです。
- 動画の読み込みが頻繁に止まる
- オンラインゲームでラグが発生する
- Web会議が途切れる
- 大容量ファイルの送受信に時間がかかる
とくに海外のホテルや公共Wi-Fiは、日本国内に比べて通信環境が不安定な場合も多いため、VPN自体の速度性能が求められます。
高速通信を実現するために、独自の通信プロトコルを開発している有料VPNサービスも多く存在します。口コミやレビューサイトで評判を確認し、動画視聴や業務利用にも耐えうる高速で安定したVPNサービスを選定しましょう。
信頼性
海外でVPNを利用するうえで、運営会社の信頼性はセキュリティを確保するために不可欠なポイントです。もし運営会社が悪意を持っていた場合、利用者の通信履歴や個人情報が盗み見られる危険性があるからです。
VPN運営会社の信頼性を判断するポイントについて、以下の表にまとめました。
| 判断ポイント | 説明 |
|---|---|
| ログポリシー | ユーザーの活動ログを一切保持しないノーログポリシーを採用し、独立監査で証明されている |
| 管轄地 | プライバシー保護法が厳格で国際的なデータ共有協定に属さない国に本社をおいている |
| 独立監査 | 第三者機関による定期的なセキュリティ監査を実施し、結果を公開している |
| 暗号化強度 | AES-256などの強力な暗号化プロトコルを使用し、キルスイッチ機能を備えている |
| 透明性 | プライバシーポリシーやサーバー運用を詳細に公開している |
| 評判とレビュー | 長期的なユーザー評価が高く、独立したレビューサイトで高スコアを獲得している |
価格
VPNサービスは長期的に利用するケースも多いため、自分の予算にあっているかどうかを確認しましょう。多くの有料VPNでは、1か月・1年・2年といった契約期間が設定されており、長期契約ほど月額あたりの料金は割安になります。
海外で利用する有料VPNの価格の相場について、以下の表にまとめました。
| 契約期間 | 相場(月額換算) |
|---|---|
| 1か月 | 1,000円~2,000円 |
| 1年 | 500円~1,000円 |
| 2年 | 300円~700円 |
短期旅行なら1か月プラン、長期の出張や留学なら長期プランを選ぶなど、滞在期間にあわせて最適な料金プランを検討しましょう。
対応デバイスと使いやすさ
海外出張や旅行では、持って行くデバイスやOSに対応しているVPNサービスを選ぶ必要があります。
多くの有料VPNサービスは、Windows・macOS・Android・iOSなど向けの専用アプリを提供しています。しかし、バージョンなどによってインストールできないケースもあるため、必ず公式サイトで確認しておきましょう。
また、同時に接続できるデバイスの台数も、有料VPNサービスを選ぶときに確認すべきポイントです。個人で利用するなら5台ほど、家族や友人とシェアするなら10台以上を目安にするのがおすすめです。
さらに、VPNに不慣れな人にとっては専用アプリの使いやすさも重要で、直感的に操作できるかどうかを確認してください。ほとんどの有料VPNサービスは30日間返金保証や無料トライアルがあるので、実際にインストールしてチェックできます。
ノーログポリシー
VPNサービスを選ぶうえで、プライバシー保護の観点からきわめて重要なのがノーログポリシーの有無です。ノーログポリシーとは、利用者のオンライン活動に関する記録をVPNを提供する企業が一切保存しない方針です。
ログを保持していると、「サーバーへのハッキング」「政府から開示請求」などで情報が外部に漏えいするリスクが発生します。信頼できるVPNサービスは、ノーログポリシーが遵守されていると証明するため、第三者機関による監査を受けています。
「ノーログポリシーを掲げているか」「第三者機関の監査を受けているか」を、公式サイトから確認しましょう。
カスタマーサポートの質
海外の慣れない環境でVPNを利用するなら予期せぬトラブルに備え、カスタマーサポートの質も確認しておくべきです。たとえば、「接続できない」「特定のコンテンツにアクセスできない」などが発生したとき、迅速な対応が求められるからです。
VPNサービスのカスタマーサポートの質を確認するポイントを、以下の表にまとめました。
| 確認項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対応方法 | ライブチャット・メール・電話などの多様な連絡手段があるか |
| 対応時間 | 24時間365日対応や年中無休かをチェック |
| 対応言語 | 日本語対応の有無 |
| 応答速度 | 問い合わせに対する返信の速さ |
| FAQの充実度 | 自己解決のためのFAQやガイドが詳細か |
| 返金保証 | 問題時の返金対応のしやすさ |
海外出張・旅行にはコスパのよいNordVPNがおすすめ!

| 料金(税込み) | 2年プラン:370円/月 1年プラン:620円/月 1か月プラン:1,620円/月 |
|---|---|
| サーバー数/国数 | 7,000台以上/126か国 |
| ノーログポリシー | ◯ |
| 通信速度 | ◯ |
| 同時接続台数 | 10台 |
| カスタマーサポート | 365日24時間対応公式サイト・アプリが日本語対応メール・ライブチャット |
| 公式サイト | https://nordvpn.com/ja/ |
海外への出張や旅行時には、セキュリティと利便性を両立できるコスパの高いNordVPNがおすすめです。
NordVPNは、世界126か国に7,000台以上のサーバーを展開しており、通信速度は業界トップクラスを誇ります。また、NordVPNのセキュリティは強固で難読化にも対応しており、海外出張・旅行時の公共Wi-Fiへの接続も安心です。
さらに、30日間返金保証を提供しているため、ノーリスクで使い勝手を試して気に入らないなら解約できます。NordVPNは使い方が非常にシンプルで、専用アプリからワンタップで接続が完了するため、初心者でも簡単に扱えます。
安全で快適な海外滞在を実現するため、信頼性・通信速度・料金のバランスがよいNordVPNの導入を検討しましょう。
海外出張・旅行でVPNを利用するときの注意点

海外出張・旅行でVPNを利用するときの注意点は、以下のとおりです。
- VPNの合法性を事前に確認
- バッテリー消費・データ使用量に注意
- 検閲の強い国向けの特殊機能を活用
海外でVPNを使うときの注意点を把握しておき、快適で安全なインターネット環境を構築しましょう。
VPNの合法性を事前に確認
海外出張や旅行に行く前に、渡航先の国でVPNの使用が合法かどうかを事前に必ず確認する必要があります。
世界的にはVPNの利用が認められていますが、一部の国では利用が制限されていたり、法律で禁止されていたりするためです。
VPNの利用が制限・禁止されている国を、以下の表にまとめました。
| 国名 | 制限・禁止の状況 |
|---|---|
| 北朝鮮 | VPNの利用は全面的に禁止 |
| ベラルーシ | VPNの利用は全面的に禁止 |
| イラク | VPNの利用は全面的に禁止 |
| トルクメニスタン | VPNの利用は全面的に禁止 |
| オマーン | VPNの利用は全面的に禁止 |
| 中国 | 政府が承認したVPNのみ利用が許可 |
| ロシア | 政府が承認したVPNのみ利用が許可 |
| イラン | 政府が承認したVPNのみ利用が許可 |
| アラブ首長国連邦(UAE) | VPNの利用自体は合法だが、犯罪行為や特定のコンテンツへのアクセスは厳しく禁止されている |
| トルコ | VPNの利用自体は合法だが、事実上制限されている |
| エジプト | VPNの利用自体は合法だが、特定のコンテンツへのアクセスや政府批判などへの利用は禁止 |
| ウガンダ | VPNの利用自体は合法だが、過去にSNS税回避目的での利用が制限されていた |
もし、規制国・禁止国でVPNを利用した場合、罰金・通信機器の没収・逮捕・拘禁といった重い罰則を科されるリスクがあります。
渡航前には必ず外務省や現地の大使館の公式情報を参照し、最新の法律情報を把握しておきましょう。
バッテリー消費・データ使用量に注意
海外でスマホなどからVPNを利用する場合、バッテリー消費量とモバイルデータ使用量が通常時より増加する傾向があります。VPNは安全な通信を維持するためバックグラウンドで常時動作し、データの暗号化・復号処理を行うからです。
暗号化処理がデバイスのCPUに負荷をかけるため、バッテリー消費が通常よりも早まる可能性があります。また、データを暗号化するとき、通信パケットにオーバーヘッドと呼ばれる制御情報が付加されるためデータ通信量も増加します。
使用するVPNプロトコルにもよりますが、データ使用量は5%~20%ほど増える可能性があるため注意しましょう。海外でバッテリー残量が少ないときは、セキュリティが必須な通信以外ではVPN接続をオフにするなどの工夫をしてください。
検閲の強い国向けの特殊機能を活用
中国のようにインターネット検閲が厳しい国へ渡航する場合、標準的なVPN接続ではアクセスがブロックされる可能性があります。そのため、セキュリティ向上やプライバシー保護を実現するには、難読化機能を備えたVPNサービスを活用する必要があります。
難読化機能はVPNを使用している事実を隠蔽し、通信内容を一般的なHTTPS通信のように偽装する仕組みです。なお、おすすめしたNordVPNは難読化にも対応しており、インターネット検閲を回避して快適な環境を構築できます。
海外出張・旅行へ出発する前に行うVPNの準備のポイント
海外出張や旅行でVPNを利用したいなら、渡航前に日本でVPNの契約・設定・動作確認まで完了させておきましょう。
インターネット検閲が厳しい国では、VPNサービスの公式サイトへのアクセス自体がブロックされている可能性が高いからです。
契約後には、利用予定のスマホ・ノートパソコンなどすべてのデバイスに専用アプリをインストールしてください。くわえて、アプリを起動して「サーバーへ接続できるか」「正常に動作するか」といったテストまですませておくのが賢明です。
海外出張・旅行でのVPNの使い方・接続手順

VPNサービスの契約・使い方・接続手順について、以下の表にまとめました。
| 手順 | 詳細説明 |
|---|---|
| 1.VPNプロバイダの選択とアカウント作成 | 信頼できるVPNサービスを選び、公式サイトからアカウントを作成 |
| 2.VPNアプリのダウンロードとインストール | 選んだプロバイダの公式サイトから、対応するOSのアプリをダウンロード・インストール・起動 |
| 3.ログインとサーバー選択 | アプリにアカウント情報を入力してログイン。利用可能なサーバーリストから、接続したい国や地域のサーバーを選択 |
| 4.接続の開始 | 「接続」や「Connect」ボタンをクリック |
| 5.接続確認と使用開始 | 接続が成功すると、ステータスが「接続中」になる。ブラウザやアプリでインターネットにアクセスしてVPNが機能しているかを確認 |
| 6.切断 | 使用後、「切断」や「Disconnect」ボタンをクリック |
なお、VPNの契約で求められるのは一般的にメールアドレスのみで、個人情報は入力する必要はありません。支払い方法を選択して契約を完了させ、アプリをインストールして接続するまで初心者でも数分で完了します。
海外出張・旅行でのVPNに関するよくある質問

海外出張・旅行でのVPNに関するよくある質問は、以下のとおりです。
- 短期間の海外出張・旅行でもVPNは必要か?
- SIM・eSIMとVPNは組み合わせられる?
- 安全で完全無料のVPNアプリはある?
あらかじめ海外出張・旅行時に出てくる疑問・不安を解消しておき、安全なインターネット環境を楽しみましょう。
短期間の海外出張・旅行でもVPNは必要か?
短期間・長期間にかかわらず、公共Wi-Fiに接続する機会が多いなら、セキュリティ確保のためにVPNは必要です。また、セキュリティだけでなく、日本の動画配信サービスなどを楽しみたい場合もVPNは必須となります。
SIM・eSIMとVPNは組み合わせられる?
海外用のSIMカードやeSIMとVPNを組み合わせれば、より安全なインターネット環境を構築できます。
SIMやeSIMは、スマホなどをインターネット回線に物理的または仮想的に接続する回線を提供する役割を担っています。
一方、VPNはインターネット回線をとおる通信データを暗号化するための仕組みで、互いに層が異なるため干渉しません。そのため、eSIMなどでインターネットに接続したあと、VPNアプリを起動して接続すれば安全な通信が確立されます。
安全で完全無料のVPNアプリはある?
安全かつ完全無料のVPNサービスは非常に少なく、大半は危険性が高いため、利用には大きなリスクが伴います。なお、有料VPNサービスが運営する無料VPNは安全性が高いですが、転送容量や速度などに制限があるケースがほとんどです。
まとめ

海外の公共Wi-Fiには盗聴リスクが潜んでおり、安全なインターネット環境の確保にはVPNがきわめて重要です。VPNはトンネリングと暗号化によって仮想専用線を構築する仕組みで、公共Wi-Fi利用時のセキュリティ強化に役立ちます。
さらに、ジオブロックと呼ばれる地理的制限を回避し、海外から日本の動画コンテンツを視聴する場合にも活用できます。ただし、無料VPNは通信履歴を販売したり、マルウェアが仕込まれていたりする危険性が高いため推奨できません。
安全で快適な海外滞在を実現するため、信頼性・速度・料金のバランスがよいNordVPNの導入を渡航前に検討しましょう。

