日本から約3〜4時間のフライトでアクセスできる台湾は、美味しい小籠包や夜市グルメ、歴史的な寺院、温泉、そして親日的な人々が魅力の旅行先です。
台北101の絶景、九份の幻想的な街並み、活気あふれる夜市、高雄の港町風情など、小さな島に多彩な魅力が凝縮されています。
日本からの近さ、時差が1時間のみ、漢字表記で街歩きがしやすいこと、そして親日的な雰囲気から、初めての海外旅行先としても人気があります。
しかし、快適な台湾旅行を実現するためには、亜熱帯気候への対応、夜市での食事準備、交通手段の確保など、適切な準備が欠かせません。
本記事では、台湾旅行に必要な持ち物を、必需品から便利グッズ、グルメ探索用アイテムまで、詳しく解説していきます。
初めての台湾旅行でも、リピーターの方でも、この記事を参考にして完璧な準備を整え、美食と歴史が融合する台湾での素晴らしい時間を過ごしてください。
台湾入国に必要な書類
台湾(正式名称は中華民国)は独立した統治地域であり、入国には適切な書類と手続きが必要です。
日本国籍の場合、観光目的での短期滞在にはビザが不要ですが、いくつかの重要な条件と書類を準備する必要があります。
スムーズな入国審査を実現するために、必要な書類をしっかりと確認しましょう。
パスポートと有効期限
台湾旅行において最も重要なのが、有効なパスポートです。
日本国籍の場合、台湾への観光目的での滞在は90日以内であればビザ免除で入国できます。
パスポートの有効期限は、台湾滞在予定期間以上残っていれば問題ありませんが、余裕を持って6ヶ月以上の残存期間があることが推奨されています。
台湾の入国要件は比較的緩やかですが、他の国へ乗り継ぐ予定がある場合や、将来的な延長の可能性を考慮すると、6ヶ月以上の有効期限があると安心です。
また、パスポートの査証欄に十分な余白があることも確認しておく必要があります。
入国スタンプを押すスペースが必要なため、最低でも見開き1ページ以上の余白があることが推奨されます。
パスポートのコピーを別に持参するか、スマートフォンで顔写真ページを撮影しておくことで、万が一の紛失時にも対応しやすくなります。
台湾では、ホテルのチェックイン時にパスポートの提示を求められることが一般的であるため、常に携帯できるよう準備しておくことが重要です。
また、台湾から中国本土への移動は特殊な手続きが必要であり、簡単にはできないため、台湾旅行のみを予定している場合は問題ありません。
台湾の入国審査は比較的スムーズで、日本人に対しては友好的な対応が一般的です。
帰りの航空券の確認書
台湾入国時には、帰国便または次の目的地への航空券を所持していることが望ましいです。
往復航空券を予約している場合は、Eチケット控えを印刷して持参するか、スマートフォンに保存しておくことで、入国審査時に提示できます。
復路便の便名、出発日時、航空会社名などを記載したメモを作成しておくことで、口頭で質問された際にも迅速に答えられます。
ホテルの予約確認書も、英語または中国語で印刷またはスマートフォンに保存しておくと、滞在先を証明する際に役立ちます。
台湾の入国審査は、他の東アジア諸国と比べても非常にスムーズで、特に問題がなければ数分で完了します。
入国審査官から質問された際には、簡潔に日本語または英語で答えることができます。
台湾では、日本語を理解できる係員も多く、日本人旅行者に対して非常に親切です。
虚偽の情報を伝えることは絶対に避け、正直に答えることが最も重要です。
台湾の入国審査では、自動化ゲートも導入されており、事前に登録すれば次回以降はさらにスムーズに入国できます。
入国カードと税関申告書
台湾に到着すると、機内で配られる入国カード(Entry Card)と税関申告書(Customs Declaration)の記入が必要です。
これらの書類は、一人一枚ずつ記入する必要があり、中国語または英語での記入が求められます。
記入には、パスポート番号、滞在先のホテル名と住所、職業、台湾での滞在日数などの情報が必要になります。
事前にホテルの住所をメモしておくか、スマートフォンに保存しておくことで、機内でスムーズに記入できます。
ボールペンは機内に持ち込んでおくことで、フライト中に落ち着いて記入でき、到着後の入国審査がスムーズになります。
台湾への食品持ち込みには制限があり、肉製品や特定の果物などは持ち込み禁止です。
特に、肉製品(生肉、加工肉、肉エキス入りのインスタント麺など)は、アフリカ豚熱の防疫対策として厳格に制限されており、持ち込むと高額な罰金が科されます。
インスタント麺を持参する場合は、肉エキスが入っていないものを選ぶ必要があります。
一般的なお菓子や加工食品は持ち込み可能ですが、税関申告書に正直に記載する必要があります。
申告せずに持ち込もうとすると、高額な罰金(最大100万台湾ドル、約450万円)が科される可能性があるため、注意が必要です。
入国審査では、パスポート、入国カード、往復の航空券(Eチケット控え)の提示が求められることがあるため、これらをすぐに取り出せるようにしておくことが推奨されます。
台湾の入国審査は、アジアの中でも特にスムーズで、日本人旅行者にとっては非常にストレスの少ない手続きです。
海外旅行保険証
台湾は医療水準が非常に高い国ですが、外国人向けの医療サービスは健康保険が適用されないため、高額になることがあります。
海外旅行保険への加入は、安心して旅行を楽しむための重要な準備です。
クレジットカード付帯の保険もありますが、補償額が十分でない場合も多いため、別途手厚い補償の保険に加入することが推奨されます。
・特に、傷害治療費用と疾病治療費用の補償額は、最低でも300万円以上、できれば500万円以上のプランを選ぶことが理想的
・台湾では、食あたりや交通事故、転倒による怪我などのトラブルも発生しやすいため、十分な補償がある保険が安心
・保険証券は印刷して持参し、緊急連絡先の電話番号をスマートフォンに登録しておくことで、万が一の際に迅速に対応できる
キャッシュレス診療が受けられる保険を選ぶことで、高額な医療費を立て替える必要がなくなります。
また、携行品損害補償や航空機遅延補償なども含まれている保険を選ぶことで、荷物のトラブルやフライトの遅延にも対応できます。
台湾は比較的治安が良い国ですが、夜市などの混雑した場所ではスリや置き引きのリスクもあるため、携行品損害補償がある保険は安心です。
亜熱帯気候に対応する衣類
台湾は亜熱帯気候で、北部と南部で気候が若干異なります。
台北などの北部は四季がありますが、高雄などの南部は一年を通じて温暖です。
訪問する季節と地域に応じた適切な服装を準備することが重要です。
春と秋(3月〜5月、10月〜11月)の服装
台湾の春と秋は、日中は暖かいですが、朝晩は冷え込むこともあるため、重ね着ができる服装が推奨されます。
日中は、Tシャツやブラウス、長袖シャツなどの軽装で問題ありませんが、朝晩用に薄手のカーディガンやジャケットがあると便利です。
長ズボンやジーンズ、スカートなど、様々なスタイルが楽しめる季節です。
春は梅雨の時期にあたり、特に4月〜5月は雨が多いため、折りたたみ傘や撥水性のある上着が必要です。
秋は、台湾旅行のベストシーズンで、天候が安定しており、気温も快適です。
ただし、台風シーズン(8月〜10月)と重なるため、天気予報を常にチェックすることが推奨されます。
室内の冷房が効いている場所も多いため、薄手の羽織りものは一年を通じて役立ちます。
九份や阿里山など、標高の高い場所を訪れる予定がある場合は、さらに暖かい服装が必要です。
これらの場所は、平地よりも気温が5〜10度低いため、厚手のジャケットやセーターを持参することが推奨されます。
夏(6月〜9月)の服装
台湾の夏は非常に暑く、気温は30〜35度、湿度も80%以上になることが多いため、軽装が基本です。
Tシャツやタンクトップ、短パン、ワンピースなど、通気性の良い服装が最も快適です。
綿やリネンなどの天然素材や、速乾性のある化学繊維の服を選ぶことで、汗をかいてもすぐに乾き、快適に過ごせます。
夏は、台湾で最も暑い時期であり、屋外での観光は体力を消耗します。
こまめに水分補給をし、休憩を取りながら観光することが重要です。
室内の冷房が非常に強いことも多いため、薄手のカーディガンやストールを持参することをお勧めします。
ショッピングモール、レストラン、MRTやバスの車内などは、冷房が強く効きすぎていることが多く、寒く感じることもあります。
夏は台風シーズンでもあるため、折りたたみ傘や撥水性のある上着を持参することが推奨されます。
台風が直撃した場合、公共交通機関が停止することもあるため、天気予報を常にチェックすることが重要です。
帽子やサングラス、日焼け止めは必須で、強い日差しから身を守ることが重要です。
冬(12月〜2月)の服装
台湾の冬は、南部は温暖ですが、北部の台北は意外と寒くなることがあります。
台北の冬は、平均気温が15〜20度程度ですが、雨が多く、湿度が高いため、体感温度は低く感じます。
長袖シャツやセーター、厚手のジャケットやコートが必要です。
特に、雨が降ると気温が10度以下になることもあるため、防寒対策をしっかりすることが重要です。
南部の高雄や台南は、冬でも25度前後の日も多く、長袖シャツと薄手のジャケットがあれば十分です。
冬は乾季で雨が少なく、観光に適した季節ですが、北部では時折雨が降るため、折りたたみ傘があると安心です。
台湾の冬は、温泉シーズンでもあり、北投温泉や礁溪温泉などが人気です。
温泉を楽しむ予定がある場合は、タオルや水着(場所によって必要)を持参すると良いでしょう。
冬でも、室内の暖房は日本ほど強くないため、重ね着を基本とした服装選びが重要です。
ホテルの部屋も暖房が弱いことがあるため、暖かいパジャマや靴下を持参すると快適に過ごせます。
靴の選び方と注意点
台湾旅行では、歩きやすいスニーカーやサンダルが基本となります。
台湾は、夜市や老街(古い街並み)を歩くことが多く、一日に1万歩以上歩くこともあるため、履き慣れた靴を選ぶことが重要です。
スニーカーは、長時間歩いても疲れにくく、足をしっかりと保護してくれるため、観光の基本となる靴です。
ただし、台湾は暑いため、メッシュ素材などの通気性の良いスニーカーを選ぶと快適です。
サンダルは、ホテル周辺のちょっとした外出や、夜市への移動などに便利です。
スポーツサンダルやストラップ付きのサンダルであれば、足をしっかりと固定できるため、ある程度の距離を歩くこともできます。
ビーチサンダルは、温泉や海辺を訪れる予定がある場合に便利ですが、長時間の観光には向いていません。
雨季や台風シーズンに訪れる場合は、突然の雨に備えて、防水性のある靴やサンダルを選ぶと便利です。
新しい靴を旅行のために購入する場合は、必ず事前に履き慣らしておくことで、靴擦れを防げます。
靴擦れができた場合に備えて、絆創膏や靴擦れ防止のテープも持参しておくと良いでしょう。
台湾では、一部の寺院や家庭を訪問する際に靴を脱ぐ必要がある場合もあるため、脱ぎやすい靴を選ぶと便利です。
また、台北や台中の旧市街では、道路が狭く、歩道が整備されていない場所も多いため、足元には常に注意が必要です。
健康管理と衛生グッズ
台湾は比較的衛生的な国ですが、夜市での食事や気候の変化などで体調を崩すこともあります。
適切な健康管理グッズを準備することで、快適に観光を楽しめます。
食あたりや熱中症、風邪などのリスクに備えることが重要です。
常備薬と胃腸薬
台湾の夜市や食堂での食事は魅力的ですが、油っこい料理や辛い料理が多く、胃腸に負担がかかることもあります。
胃腸薬は必携で、日本から使い慣れたものを持参することをお勧めします。
正露丸やビオフェルミンなど、整腸作用のある薬があると、軽い食あたりには自分で対処できます。
下痢止めも持参しておくと、急な腹痛にも対応でき、観光を続けることができます。
頭痛薬、風邪薬、鎮痛剤なども、日本で普段使用しているものを持参しましょう。
台湾の薬局でも薬は購入できますが、中国語での説明を理解する必要があり、また日本のものと成分や効き目が異なる場合もあります。
冷房の効いた室内と暑い屋外を頻繁に行き来することで、体温調節がうまくいかず、風邪をひくこともあります。
虫刺され用の軟膏も持参しておくと、蚊やその他の虫に刺された際に痒みを抑えられます。
台湾は亜熱帯地域であるため、蚊などの虫が多く、特に夕方以降や郊外では虫除けスプレーの使用が推奨されます。
デング熱の発生も報告されているため、虫除け対策は重要です。
持病がある方や、定期的に服用している処方薬がある場合は、旅行期間中に必要な量よりも多めに持参し、予備も用意しておくことが推奨されます。
処方薬を持参する場合は、英文の処方箋や診断書を医師に作成してもらい、税関での説明に備えることが重要です。
日焼け止めとサングラス
台湾は緯度が低く、紫外線は日本よりも強いため、適切な日焼け対策をしないと、短時間で深刻な日焼けをしてしまいます。
日焼け止めは、SPF50以上、PA++++の最高レベルのものを選び、汗に強いウォータープルーフタイプが理想的です。
台湾でも日焼け止めは購入できますが、日本製のものは肌に優しく、使用感も良いため、日本から持参することをお勧めします。
屋外での観光では、2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されており、汗をかいた後は、その都度塗り直すことで効果を維持できます。
顔用、体用と分けて持参すると、より快適に使用できます。
サングラスは、強い日差しから目を守るために必須で、UVカット機能が付いた質の良いものを選びましょう。
台湾では、サングラスをかけることが一般的であり、観光客だけでなく地元の人々も日常的に着用しています。
帽子は、直射日光を避けるために重要で、特につばの広いハットタイプは、顔全体を日差しから守ることができます。
キャップタイプの帽子は、カジュアルな観光に適しており、風で飛ばされにくいという利点もあります。
折りたたみ式の帽子を選べば、使わない時はバッグにコンパクトに収納でき、荷物の負担も減らせます。
台湾の夏の日差しは非常に強く、特に日中の屋外観光では、日焼け対策が必須です。
ウェットティッシュと衛生用品
台湾の屋台や食堂では、日本のようにおしぼりが提供されることはほとんどありません。
食事前に手を清潔にするため、ウェットティッシュや除菌ジェルを持参することをお勧めします。
特に、夜市で食事をする場合や、屋台料理を楽しむ際には、ウェットティッシュがあると便利です。
アルコール除菌ジェルは、手軽に手指消毒ができるため、食事前や公共交通機関を利用した後などに使用すると衛生的です。
小型のボトルを選べば、ポケットやバッグに入れて常に携帯できます。
ポケットティッシュも必携で、トイレでトイレットペーパーがない場合や、汗を拭く際にも使えます。
台湾のトイレは、比較的清潔で、ほとんどの場所でトイレットペーパーが設置されていますが、念のため持参しておくと安心です。
また、台湾のトイレでは、使用済みのトイレットペーパーをゴミ箱に捨てるルールがある場所も多いため、文化として理解しておくと良いでしょう。
生理用品は、日本から持参することをお勧めします。
台湾でも購入できますが、日本製のもののほうが品質が高く、使用感も良いためです。
また、予備として多めに持参しておくことで、旅行中に不足する心配がありません。
電子機器と通信手段
現代の旅行において、スマートフォンやカメラなどの電子機器は欠かせません。
台湾でも快適にこれらのデバイスを使用するための準備を整えましょう。
適切な通信手段を確保することで、地図の確認、レストランの検索、交通情報の確認など、様々な場面で便利に活用できます。
変換プラグと電圧の確認
台湾の電源プラグは、Aタイプ(日本と同じ平刃2本)が主流で、日本の電化製品がそのまま使用できます。
変換プラグは基本的に不要ですが、一部の古い建物ではOタイプ(丸ピン2本)が使用されていることもあるため、念のためマルチタイプの変換プラグを持参しておくと安心です。
電圧は日本の100Vに対して台湾は110Vと若干異なりますが、ほとんどの電子機器は問題なく使用できます。
スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デジタルカメラの充電器は、ほとんどが100〜240Vの全世界対応になっているため、台湾でもそのまま使用できます。
充電器のラベルやマニュアルで「INPUT: 100-240V」という表示があれば、台湾でも問題なく使用できます。
ドライヤーやヘアアイロンなど、高出力の電気製品は、日本国内専用(100V)のものが多いですが、台湾の110Vでも使用できることが多いです。
ただし、ほとんどのホテルにドライヤーが備え付けられているため、持参する必要はありません。
複数の電子機器を充電する必要がある場合は、USB充電ポートが複数あるマルチポート充電器を持参すると、コンセントの数が限られている場合でも便利です。
延長コードや電源タップを持参することで、ホテルの部屋でコンセントが遠い場所にある場合や、数が少ない場合でも充電環境を整えやすくなります。
インターネット接続の準備
台湾は、インターネットインフラが非常に整った国で、高速で安定した通信環境が利用できます。
適切な通信手段を選ぶことで、快適にオンラインサービスを利用できます。
ポケットWi-Fiのレンタルは、複数人で旅行する場合や、複数のデバイスを同時に接続したい場合に便利です。
日本の空港で受け取りと返却ができ、台湾全域でインターネットが使用できます。
現地SIMカードは、SIMフリーのスマートフォンを持っている場合に利用でき、桃園空港や松山空港、コンビニ、携帯ショップで購入できます。
中華電信、台灣大哥大、遠傳電信などの大手キャリアのプリペイドSIMが一般的で、5日間のデータプランが300〜500台湾ドル(約1400〜2300円)程度と非常に安価です。
空港でSIMカードを購入する際には、スタッフが設定まで手伝ってくれることが多く、非常に便利です。
eSIMは、物理的なSIMカードが不要で、オンラインで購入して設定するだけで使用でき、最近のiPhoneや一部のAndroid端末で利用可能です。
携帯電話会社の海外ローミングサービスも利用できますが、料金が高額になる傾向があるため、事前に料金プランを確認することが重要です。
台湾のホテル、カフェ、ショッピングモール、MRT駅などでは、無料Wi-Fiが提供されていることが多く、特にiTaiwan、TPE-Free、NewTaipeiなどの公衆Wi-Fiサービスが充実しています。
ただし、セキュリティ面でのリスクもあるため、重要な情報のやり取りは避けることが推奨されます。
オフライン地図をダウンロードしておくことで、インターネット接続がない状況でも地図を確認できます。
Google Mapsでは、事前に特定のエリアの地図をダウンロードしておく機能があり、これを活用すればデータ通信量も節約できます。
スマートフォンアプリの準備
台湾旅行を快適にするために、いくつかの便利なアプリを事前にインストールしておくことをお勧めします。
台湾は、アプリを活用することで効率的に移動やサービスを利用できます。
・Google Mapsは、道案内だけでなく、レストランや観光スポットの検索にも使える
・台北MRTアプリは、台北MRTの路線図や運行情報を確認でき、移動計画に役立つ
・Google翻訳アプリは、中国語(繁体字)の看板やメニューを撮影するだけで翻訳できるカメラ翻訳機能があり、中国語が読めない場合に役立つ
台湾では中国語(繁体字)が公用語ですが、漢字表記であるため、日本人にはある程度理解できます。
ただし、翻訳アプリがあるとさらに便利です。
事前に中国語(繁体字)のデータをダウンロードしておけば、オフラインでも使用できます。
TripAdvisorや愛食記(iCook)などのレビューアプリは、レストランや観光スポットの評価や口コミを確認でき、失敗しない店選びに役立ちます。
通貨換算アプリも、買い物の際に便利です。
XE CurrencyやCurrency Converterなどのアプリをインストールしておくと、台湾ドルと日本円の換算がすぐにできます。
EasyCardアプリは、悠遊卡(EasyCard)の残高確認や履歴確認ができるため、持っていると便利です。
モバイルバッテリーとカメラ
台湾は暑く、スマートフォンのバッテリー消費も激しくなります。
GPSナビゲーション、写真撮影、SNS投稿、MRT乗り換え案内の使用など、スマートフォンを頻繁に使用するため、モバイルバッテリーは必携です。
容量は10000mAh以上のものを選べば、スマートフォンを2〜3回フル充電でき、一日中安心して使用できます。
ただし、モバイルバッテリーは航空機の預け入れ荷物には入れられず、必ず機内持ち込み荷物に入れる必要があります。
複数のUSBポートがあるモバイルバッテリーを選べば、スマートフォンとカメラを同時に充電できて便利です。
暑い環境では、バッテリーの劣化が早まる可能性もあるため、高品質なモバイルバッテリーを選ぶことが推奨されます。
充電ケーブルも予備を持参しておくと、断線や紛失のリスクに対応できます。
台湾の美しい風景や美味しい料理を撮影する機会が多いため、カメラのバッテリーは複数持参することを推奨します。
台北101の夜景、九份の幻想的な街並み、夜市のカラフルな料理など、写真に収めたい場所が数多くあります。
夜景撮影をする予定がある場合は、三脚があると便利ですが、一部の観光地では三脚の使用が制限されていることもあるため、事前に確認することが推奨されます。
支払い手段と現金の準備
台湾は、キャッシュレス化が進んでいますが、夜市や小規模な店舗では現金が主流です。
適切な支払い手段を準備することで、台湾での買い物や食事がスムーズになります。
悠遊卡(EasyCard)の活用も、台湾旅行を便利にする重要なポイントです。
クレジットカード
台湾では、VisaまたはMastercardのクレジットカードが広く使用でき、大型ショッピングモール、ホテル、高級レストランなどで利用可能です。
最低2枚のクレジットカードを持参することで、万が一のカードトラブルにも対応できます。
ただし、台湾では夜市や小規模な店舗、タクシー、屋台など、現金のみの場所も多いため、クレジットカードだけに頼ることはできません。
クレジットカードには、海外旅行保険が付帯しているものも多いため、所有しているカードの補償内容を出発前に確認しておくことをお勧めします。
カードの紛失や盗難に備えて、カード会社の緊急連絡先もメモしておくと安心です。
また、クレジットカードの暗証番号を確認しておき、サインレス決済にも対応できるよう準備しましょう。
台湾では、クレジットカードのスキミング被害も報告されているため、カードを使用する際には、店員の手元から目を離さないことが重要です。
ATMを使用する際にも、周囲に不審な人物がいないか確認し、暗証番号を入力する際には手で隠すなどの対策を取りましょう。
台湾は、タッチ決済(コンタクトレス決済)が広く普及しているため、対応カードを持参すると非常に便利です。
少額の支払いであれば、カードをタップするだけで決済が完了します。
現金と台湾ドルの両替
現金は、台湾において依然として主要な支払い手段であり、特に夜市、屋台、小規模な店舗では現金のみが受け付けられます。
日本円を台湾ドルに両替する方法は、日本国内の銀行や空港、台湾現地の両替所など、いくつかの選択肢があります。
一般的には、台湾到着後、現地の両替所や銀行で両替するほうが、レートが良いため推奨されます。
桃園空港や松山空港には、多数の両替所があり、24時間営業のところもあります。
空港の両替所でも、比較的レートが良いため、必要な金額をすべて空港で両替しても問題ありません。
市内では、銀行や公認両替所がレートが良く、安全性も高いため、多くの旅行者が利用しています。
旅行期間や予定によって異なりますが、1週間程度の旅行であれば、5000〜10000台湾ドル程度の現金を用意しておくと安心です。
台湾は物価が比較的安いため、日本円で2万〜4万5000円程度に相当する金額で十分です。
小額紙幣(100台湾ドル、500台湾ドル)を多めに持つことで、夜市や屋台での支払いがスムーズになります。
両替の際には、小額紙幣を混ぜてもらうよう依頼することができます。
また、台湾のATMでは、日本のクレジットカードやデビットカードを使用して現地通貨を引き出すこともできます。
国際キャッシング機能が付いたカードを持っていれば、必要な時に必要な金額だけを引き出せるため、大量の現金を持ち歩くリスクを避けられます。
ただし、ATM手数料(1回につき100台湾ドル程度)とキャッシング手数料がかかるため、事前に自分のカードの手数料を確認しておくことが重要です。
台湾ドルは、1台湾ドルが約4.5円(2024年現在)という換算率で、概算として「台湾ドルを4.5倍する」という方法で、おおよその日本円換算ができます。
悠遊卡(EasyCard)の活用
悠遊卡(EasyCard、ヨウヨウカー)は、台湾の交通系ICカードで、日本のSuicaやPASMOに相当します。
MRT、バス、一部のタクシー、コンビニ、レストランなどで使用でき、非常に便利です。
MRT駅のカウンターやコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート)で購入でき、カード代は100台湾ドル(約450円)です。
チャージ式で繰り返し使用でき、残高がなくなったら駅の券売機やコンビニでチャージできます。
悠遊卡を使用すると、MRTの運賃が2割引になるため、頻繁にMRTを利用する予定がある方は必携です。
また、バスでも使用でき、バスとMRTを乗り継ぐ場合は、さらに割引が適用されます。
コンビニでの支払いにも使用でき、小銭を持ち歩く必要がなくなります。
台北だけでなく、台中、台南、高雄など、台湾全土で使用できるため、複数の都市を訪れる予定がある方にも便利です。
悠遊卡は、旅行の記念にもなるため、帰国後も記念として持ち帰ることができます。
ただし、カード代の100台湾ドルは返金されないため、その点は理解しておく必要があります。
残高は、次回の台湾旅行で使用できます。
チップ文化について
台湾には、基本的にチップの習慣はありません。
レストランでもホテルでも、チップを渡す必要はなく、サービス料が会計に含まれている場合もあります。
ただし、高級ホテルやレストランでは、特別なサービスを受けた場合に少額のチップを渡すこともあります。
タクシーでは、チップは基本的に不要ですが、お釣りの小銭を「不用找了(お釣りは結構です)」と言って渡さないこともあります。
台湾の人々は、親切でサービス精神が旺盛ですが、チップを期待しているわけではないため、無理に渡す必要はありません。
チップ文化がないことも、台湾旅行の魅力の一つであり、気軽に食事や観光を楽しめます。
台湾特有の便利グッズ
台湾旅行をより快適にするために、現地の環境や文化に特化した便利グッズを準備しましょう。
これらは必須というわけではありませんが、持っていると様々な場面で役立つアイテムです。
美食と歴史が融合する台湾での体験を、より充実したものにする準備をしましょう。
折りたたみ傘とレインコート
台湾は亜熱帯気候で、一年を通じてスコールと呼ばれる短時間の激しい雨が降ることがあります。
特に、春(4月〜5月)と夏(6月〜9月)は雨が多いため、雨具の準備は必須です。
折りたたみ傘は、コンパクトで持ち運びやすく、突然の雨にも対応できます。
台湾のスコールは30分から1時間程度で止むことが多いですが、その間は非常に激しく降るため、しっかりとした傘が必要です。
軽量の撥水性ジャケットやレインコートがあると、傘だけでは濡れてしまう激しい雨にも対応できます。
ただし、台湾のコンビニでは、雨が降り始めると傘が販売されるため、現地で購入することもできます。
速乾性のある衣類を選ぶことで、雨に濡れてもすぐに乾き、快適に旅行を続けられます。
台湾の雨は、日本の梅雨のような長時間の雨ではなく、短時間で激しく降るスコールが特徴です。
雨が降り始めたら、カフェやショッピングモールで雨宿りしながら、台湾スイーツを楽しむのも、台湾旅行の楽しみ方の一つです。
エコバッグとショッピングバッグ
台湾でも、環境保護の観点からプラスチック製レジ袋の使用が制限されており、スーパーマーケットやコンビニでは有料または提供されないことがあります。
エコバッグを持参することで、買い物が便利になるだけでなく、環境保護にも貢献できます。
折りたたみ式のコンパクトなエコバッグを、メインバッグの中に入れておけば、急な買い物にも対応できます。
台湾は、パイナップルケーキやお茶、調味料など、お土産が豊富で、つい買いすぎてしまうこともあります。
大きめのトートバッグやショッピングバッグがあると、複数の店舗で購入したものをまとめて持ち運べます。
特に、夜市での買い物では、ビニール袋に入れてくれることもありますが、破れやすいこともあるため、丈夫なエコバッグがあると安心です。
また、濡れたタオルや衣類を入れるための防水性のあるバッグやジップロックも持参しておくと、他の荷物を濡らさずに済みます。
複数のサイズの密閉袋を用意しておくと、様々な用途に使えて便利です。
台湾のスーパーマーケット(カルフール、全聯福利中心など)では、台湾限定のお菓子やインスタント麺、調味料など、お土産に最適な商品が購入できます。
エコバッグがあれば、これらの買い物が快適になります。
日本語のガイドブックとオフライン地図
台湾は漢字表記で、日本人にとっては比較的読みやすいですが、日本語のガイドブックがあると、より深く台湾を楽しむことができます。
最近では、電子書籍版のガイドブックも多く販売されており、スマートフォンやタブレットで閲覧できるため、荷物を減らすことができます。
日本語のガイドブックには、レストランの情報、観光スポットの詳細、MRTの乗り方など、有益な情報が満載です。
紙のガイドブックは、ホテルやカフェでゆっくり計画を立てる際に便利で、電子機器のバッテリー切れの心配もありません。
オフライン地図(Google MapsやMaps.meなど)を事前にダウンロードしておくことで、インターネット接続がない状況でも地図を確認できます。
小型のメモ帳とペンも持参しておくと、旅行中の思い出や感想をその場でメモしておけます。
台湾は、台北101、故宮博物院、九份、淡水、龍山寺など、多彩な観光スポットがあるため、計画的に回ることが重要です。
ガイドブックがあれば、効率的に観光を楽しめます。
まとめ
台湾旅行を快適に楽しむためには、パスポートと帰りの航空券、海外旅行保険、支払い手段などの必需品を確実に準備することが基本です。
亜熱帯気候に対応するため、季節に応じた服装を準備し、特に夏は軽装、冬は北部で防寒対策が必要です。
健康管理の面では、常備薬、胃腸薬、日焼け止め、衛生用品などを準備し、夜市での食事や気候の変化に備えることが重要です。
電子機器については、台湾は日本と同じAタイプのプラグが使用でき、電圧も近いため、ほとんどの機器がそのまま使用できます。
支払いは、悠遊卡(Easy Card)を活用することで、MRTやコンビニでの支払いが非常に便利になり、現金は夜市や小規模店舗用に準備しておくと安心です。
折りたたみ傘やエコバッグ、ガイドブックなど、台湾特有の便利グッズを持参することで、現地での体験がより充実したものになります。
本記事で紹介した持ち物リストを参考に、自分の旅行スタイルと予定に合わせた準備を整えて、美味しいグルメと美しい風景が楽しめる台湾での素晴らしい時間を満喫してください。
日本から最も近い外国の一つである台湾での忘れられない思い出を、万全の準備とともに作り上げてください。
你好(ニーハオ、こんにちは)の挨拶とともに、素晴らしい台湾旅行をお楽しみください。

